仰向け寝、横向き寝、うつ伏せ寝|それぞれのメリット、デメリット

皆さんは、毎朝の寝起きはスッキリできていますか?その1日をどんな気分で過ごすかは、睡眠で決まると言っても過言ではありません。大抵の人が、1日の始まりは朝目覚めてから、と考えがちですが、実際は、一日の始まりは寝るときから、と考えるのが妥当と言えるでしょう。次の日の学校や仕事の為に、いかに質の良い睡眠をとるかがとても大切なのです。さて、質の良い睡眠をとると言っても多くの方法があげられると思います。運動や食べ物、睡眠時間などが思い浮かびますが、皆さんは自分の寝るときの姿勢を意識したことはありますか?意外とないのではないでしょうか。寝るときの姿勢と言うのは、人によっては、朝起きたときのダルさや不眠症にまで関わると言われています。今回は、そんな寝るときの姿勢についての知識を得て、最高の姿勢を見つけましょう!

結局、寝るときの姿勢の正解は何?

 早速ですが、寝るときの理想的な姿勢って何だと思いますか?答えから言うと、寝方に正解はありません。人それぞれ身体や体調は違っていて、一概にこれが最善とは言えないからです。寝るポーズは人の数だけ多くありますが、それらは大きく3つに分けることができます。1.仰向け 2.横向き 3.うつ伏せ の3つです。これらの寝方のそれぞれのメリット、デメリットを見ながら、自分に合った寝方を見つけてみて下さいね。

1.仰向け

 仰向け(仰臥位)は、お腹を上側にして寝る姿勢です。他の人にお尻を向けていないことから、昔は「行儀のいい寝方」と言われていたそうです。その名残か、今でもベーシックな寝方として知られています。

メリット

・全身の血流がよくなる 
・胃酸の逆流といった消化管のトラブルを抑えられる 
・枕などに顔が当たらないので吹き出物やシワを防ぐのに効果的 
・首、肩などに負担がかからない

デメリット

・舌が喉の奥に落ちていびきをかきやすい 
・反り腰の人は腰が痛くなる 
・睡眠時無呼吸症候群のリスク

2.横向き

 横向き寝は、左右どちらかの肩を下にする寝方です。どちらかというと右側を下にして寝る方が心臓への圧迫が和らぐということで、医学的に推奨されています。とは言え、一晩中その体勢でいるのはあまり良くないので、寝返りについても後ほど触れたいと思います。

メリット

・背骨や腰への負担が少ない 
・いびきの解消 
・睡眠時無呼吸症候群の防止

デメリット

・どちらかの身体を下にして寝ることで、骨盤に歪みが生じることがある(対処法として両脚の間にクッションなど挟むといい) 
・枕と顔の摩擦で、肌トラブルが起こりやすい

3.うつ伏せ

 うつ伏せ寝は、お腹を下側にして寝る姿勢です。赤ちゃんやお年寄りには窒息死の原因になり得ることからあまりおすすめしない姿勢です。しかし、健康な大人であればメリットも多い寝方の1つです。胸の下にクッションを置くとより快適に眠れる人もいるようなので、是非試してみてはいかがでしょうか。

メリット

・いびきが減ることがある 
・便秘が改善する 
・人によってはリラックスしやすい 
・たんが出やすく、咳をおさえる効果

デメリット

・全身の骨格の歪みや腰痛、O脚を引き起こす可能性 
・顎関節症や歯並びの乱れの可能性 
・枕と顔の摩擦で、肌トラブルが起こりやすい 
・女性は、胸が圧迫される

寝るときの姿勢ってどうやって決まるの?

 おそらく大抵の人は、自分の寝る姿勢は意識していなくても、毎日ほとんど同じ姿勢で寝ていると思います。では、その姿勢はどのように決まるか知っていますか?実は、幼少期の習慣が1つの原因と言われています。親のしつけや寝るときの環境によって、今の姿勢が定着した可能性が大きいです。この数十年間によってできた習慣を変えるというのは、なかなか難しいかもしれませんが、今の姿勢以外でベストな寝方を見つけたら、徐々に慣らしていきましょう。

寝返りの効果

 寝返りは寝ている間に自然とするものですが、これがとても重要な働きをしているのです。まずは、身体の血液の流れをよくするという効果です。先ほど、一晩中右側を下の方にして寝ればいいというものではない、ということをお話しましたが、その理由がまさにこれです。身体の右側の血流を良くしようと、寝返りが打たれるのです。二つ目の働きとして、レム睡眠とノンレム睡眠の切り替えをするというものがあります。皆さん、レム、ノンレムというワードは聞いたことありますよね?レム睡眠が体を休める眠り、ノンレム睡眠が脳を休める眠りです。この2つの眠りの切り替えを、寝返りは手助けしているのです。

ある特定の人におすすめの寝姿勢

妊婦の人

 妊婦さんにおすすめの姿勢は、身体の左側を下にして寝る横向き寝です。特に、20週を超えて、仰向き寝が苦しくなってきたときにおすすめです。この寝方は、大動脈の近くにあるリンパを圧迫せず、結果的にむくみにくい姿勢です。

腰痛持ちの人

 腰痛持ちの方におすすめな姿勢は、横向きです。横向きで、背中を丸めた姿勢が腰への負荷が少ない姿勢です。もし、どうしても仰向けがいいと言う人は、体とマットレスの隙間をタオルなどで埋めるなどして下さい。

いびきをかきやすい人

 いびきで困っている人におすすめな姿勢は、横向き寝です。仰向け寝のように舌が喉の奥に落ちることもないので、上気道が確保され、いびきの解消になると言われています。

自分に合った寝方で快眠を!

 いいかがでしたか?寝るときの姿勢について話してきましたが、より理解が深まったでしょうか?快眠への近道の1つは、寝姿勢の効果をしっかり理解し、自分がいいと思ったものを取り入れてみることです。今回紹介した、主な3つの寝るときの姿勢について、それぞれメリットとデメリットがあるので、自分に適した姿勢を模索することが大切です。

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