ごく普通のデジタルネイティブ世代の女子大生が身の回りのものをデジタル化した話

私が大学に入学してから今までの約3年半の間で、私は身の回りのあらゆるものをアナログからデジタルへと移行してきました。
デジタルネイティブ世代の私にとって、それは自然なことなのかもしれませんが、それを今回は敢えて意識的に考え直してみました。
まずは、なぜ私がデジタル化をしようと思ったのか、時代の流れという大きな理由の中にある私自身の理由を上げたいと思います。
目次
1デジタル化した理由
1-1身の回りのものを減らしたかった
1-2 かっこいいと思ったから

2 具体的に何をデジタル化したか
2-1 音楽
2-2 手帳
2-3 Suica
2-4 本
2-4 映画

1デジタル化した理由

1-1身の回りのものを減らしたかった

 私は、性格的に大雑把&がさつなので、物が多いとそれらを管理できなくなります。
出かけるときも、最小限の荷物だけを持っていたいタイプで、アナログの物をデジタル化することで、単純に身の回りの物が減ると考えました。
物が減ることで管理しやすくなり、さらにそのおかげで家を出るまでの支度の時間も短縮されるのではと思ったのがきっかけです。

1-2 かっこいいと思ったから

 とてもおバカな理由ですが、これは結構大きいです。
昔からキャリアウーマンに憧れていた私は、ネットやビジネス本で、ビジネスマンの持ち物だったりスケジュールに関するものを大量に読みました。そういった、実際は役に立つかどうか怪しい知識を得た私の中には、結果的に、「デジタルを使いこなす大人=かっこいい」という固定概念が出来上がりました。
そして、そんな「かっこいい大人」に近づくべく、私自身もデジタル人間へ移行しようと思い立ちました。

2 具体的に何をデジタル化したか

2-1 音楽

 まず、私は音楽が大好きです。音楽を好きな人はいくらでもいるでしょう。しかし、私の音楽への愛はそこら辺のものとは違います。最低でも1日に6時間は音楽を聴いています。
そんな私ですが、高校まではipodで音楽を聴いていました。「既にデジタルじゃん!」と言われそうですが、ipodへの音楽の入れ方がアナログでした。ツタヤでCDを借りてきて、それをパソコンに取り込み、最後にパソコンからipodに有線で曲のデータを送っていたのです。今考えると、超アナログです。
大学に入ってから、ガラケーからiPhoneに乗り換えたので、音楽を聴くのもipodからiPhoneに乗り替えました。しばらくして、iTunesの月額聴き放題プラン「Apple Music」が開始しました。私は、このプランの存在を知った瞬間に入会しました(笑) それくらい素晴らしいサービスだと思ったからです。
ツタヤでCDを借りて、それをiTunesに取り込む方法は、あらゆる面で私には不向きでした。まず、リリースされてから少し待たないとツタヤ店頭に置かれないという点。次に一曲単位では借りれないこと。そして、CDを5枚くらい借りたら、1000円位かかってしまうという金銭面での問題です。iTunesの月額プランはそれらの問題を全て解消してくれました。新曲はリリースされた瞬間もうダウンロード可能ですし、勿論一曲単位のダウンロードも可能です。さらに、月に980円という超お手頃価格。また、私は主に洋楽を聞くので、それらをiTunesでほぼほぼカバーしてくれているのも嬉しいポイントです。
ツタヤには私が聴きたいアーティストのCDがないことがしばしばあったので、やはりこういう点でデジタルは強いなあと実感しました。
猛烈なツタヤ批判のようになってしまいましたが、そういうわけではなく、私個人としてツタヤでCDを借りるよりも、iTunesのプランが合っていたというだけの話です。

2-2 手帳

 半年程前に、紙の手帳からiPhoneでのスケジュール管理に移行しました。
私が使っているのは、Googleカレンダーのアプリです。
手帳って女子が好きなアイテムですよね。 デジタルに移行してしまった今でも、雑貨屋さんで可愛い手帳を目にするとつい欲しくなってしまいます。
それでも、紙の手帳をやめたことは後悔していません。というのも、以前よりも圧倒的に予定を管理しやすくなったからです。
紙の手帳を使っていた頃は、一週間に数回程度しか手帳を開きませんでした。理由は、開くのが面倒だったからです(笑)
さらに、予定を書き足すときはペンも用意しないとですよね。超面倒くさがりの私にとっては、できたらやりたくない動作でした。
そこで、手帳を思い切ってデジタルに移行しました。すると、自然と頻繁に予定を確認するようになりました。そして、紙よりも圧倒的に簡単に、速く、開くことができるので、紙の頃にはあった、手帳を見ていないことによって起こる「うっかり」がなくなりました。また、アプリならではの機能もとても便利で、例えばGoogleカレンダーで言うと、毎日や毎週ある予定を入れたいときの繰り返し設定や、事前に予定を知らせてほしいときに使う通知設定などがあります。これも、デジタルならではの利点でしょう。

2-3 Suica

 去年、iPhone5sからiPhone7にスマホをグレードアップさせました。
iPhone7に乗り換えた時に絶対に使いたかった機能が、モバイルSuicaです。アプリをインストールして、クレジットカードを登録すれば簡単に使い始めることができました。
モバイルSuicaの一番大きなメリットは、チャージの簡単さにあると思います。
カードのSuicaの場合、目視で残金も確認できず、改札で残高不足で足止めを食らうまでわかりません。(頻繁に機械で残高を確認していれば別ですが、私には普段からそんな余裕はありませんでした)チャージが必要とわかったら、改札の横のチャージ機で財布から現金やカードを取り出し、チャージしなければいけません。この動作にどれだけの時間を奪われるでしょうか。チャージ機に列ができていたららなおさらです。
モバイルSuicaでは、チャージは10秒以内には完了します。しかも、画面上に残高が表示されているので、改札で止められて恥ずかしい思いをすることもありません。また、スマホがカード代わりなので、Suicaのカードを家に忘れるということもありません。(スマホを家に忘れたら終わりですが…)
しかし、こんな完璧なモバイルSuicaでも弱点があるんです。
それは、スマホの充電が切れたら使えなくなることです。過去に数回、電車内でスマホの充電が切れ、改札を出ることができなかった、ということがありました…。しかし、これはモバイルバッテリーさえあれば特に問題ないことです。

2-4 映画

 私は大の映画好きでもあります。普段から、映画館まで行って観たり、ツタヤなどでDVDを借りて家で観たりしていました。
そんな中、AmazonPrimeでは、スマホなどの端末でも、映画をどこでも手軽に観ることができるという事実を知ります。私は既に会員だったので、映画好きの私はすぐにスマホで映画を観てみました。
しかし、デジタルならではのこのお手軽さが、私の映画を観る姿勢とはマッチしていませんでした。そもそも、私が映画に求めるのは、いかにのめり込んで楽しめるかです。こののめり込むまでの段階というのがとても大切で、映画館の場合だと、この段階がとても多いですよね。
①観る映画を決める
②映画館まで足を運ぶ
③席を決めてチケットを購入
④ポップコーンやジュースを購入
⑤チケットをもぎってもらい、劇場に入る

一つの映画を観るまでにこれだけ多くの段階を踏み、徐々に気持ちを映画モードに切り替えているんです。
なので、その分映画にすんなりのめり込めます。(もちろんスクリーンの大きさや音響効果もありますが…)
一方、スマホの画面でAmazonPrimeを使って映画を見る場合
①スマホを開く
②AmazonPrimeを開く
③観たい映画を再生する
 
これだけなんです!しかも、この間に親指しか動かしていないというという、映画館までわざわざ足を運ぶのとは、とてつもない差です。映画を観ようと思い立ってからこれだけしか段階を踏んでいないので、全く映画モードになりきれず、あまりのめり込めないんですね。そういうわけで、私は映画のデジタル化はできませんでした。

2-4 本

 これはつい最近のことですが、とうとうKindleアプリをスマホに入れました。
まだ、お試し期間という感じですが、本に関しては、完全なデジタル化は難しいのかな、というのが私の率直な意見です。
何というか、スマホの画面で本を読んでいると、本を読んでいる、とはまた違った感覚になるんですよね。なんだか、オンラインでネット上の文章を読んでいるような錯覚に陥るんです。これは私がスマホで本を読むことに慣れていないから、そう思うのだと思います。紙をめくる、という動作があるかないかで、同じ文章を読んでも感じ方が全く違うことに驚きました。
また、デジタルの本を受け入れ難いのには、もう1つ理由があります。それはデジタルの本だからというよりは、ネット上で本(紙でもデータでも)を購入する、という点についてです。ネット上で本を購入する場合、大抵の人が、購入する本を事前に決めていますよね。そして、目的の本のタイトルを検索にかけ、結果に出てきたもののうち安いものを購入、という流れかと思います。
一方、書店まで実際に購入したい本を探しに行った場合を考えてみて下さい。決定的に異なるのは、書店に行った場合だと、買おうとしていた本以外の本も自然と視界に入るということです。いつのまにか、目に止まった本を手に取ったりして、本屋さんに長居してしまった、なんてことありませんか?確かに、ネット上で本を購入するのは無駄な時間を使うこともなく、合理的かもしれません。しかし、自分の足で本を買いに行くのと比べると、新しい発見や興味をもつきっかけを失っている気がします。
なので、本を購入するときは、時間がないときはネットで、時間があるときはできるだけ書店まで行く、というスタイルが個人的にいいのではないかと思いました。

さいごに

 私は、合理的でスマートな人間になるために、身の回りのあらゆるものをデジタル化しようと試みてきましたが、全てが便利であればいい、という訳ではないことに気が付きました。あらゆることに便利さが重要視されがちな現代ですが、各々で一度立ち止まって、自分の身の回りのものについて考え直すのも大切ですね。

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