この記事を読むことで分かるメリットと結論
まず結論から:今差し押さえ(給与差押えや預金差押え)を受けているか不安なら、選べる手段は複数あります。自己破産は「債務の清算」として差し押さえを止められる強力な方法ですが、メリット・デメリットや手続きの流れ、免責されない債務の種類もあります。本記事を読むと、差し押さえの仕組み・いつ止まるか・自己破産の申立て手順・代替手段(任意整理・個人再生)の違い・具体的な書類準備や相談窓口まで、実務レベルで手に取るように理解できます。また、私(筆者)の実体験に基づく現場で使えるコツも書いています。まずは落ち着いて選択肢を整理しましょう。
「差し押さえ」と「自己破産」──今すぐやるべきこと、最適な債務整理方法、費用シミュレーション
差し押さえの通知が来た、あるいは差し押さえが既に始まっている。そんなときにまず知りたいのは「今、どうすれば差し押さえを止められるのか」「自己破産は本当に最適か」「費用はどれくらいかかるのか」です。ここでは差し押さえへの即時対応、選べる債務整理の種類(任意整理・特定調停・個人再生・自己破産)のメリット・デメリット、選び方の基準、そして分かりやすい費用シミュレーション(例示)をまとめます。最後に、弁護士の無料相談を受ける際に役立つ準備・質問リストも載せます。
注意:以下の費用や返済例はあくまで具体例(目安)です。実際の手続きや費用は借入内容、債権者数、資産の有無、事務所によって変わります。正確な判断・費用見積りは弁護士への相談で確認してください。
まず確認すること(差し押さえの基本)
- 差し押さえの対象は主に「給与(給料差押え)」「預貯金(口座差押え)」「不動産・動産(財産差押え)」です。差し押さえには裁判上の強制執行(債権者が判決などに基づき実行)という手続きが必要です。
- 差し押さえが始まると、預金が引き出せなくなる、給料から一定額が毎月差し引かれるなど生活に直結します。特に預金口座が差し押さえられた場合は生活資金が凍結される危険があります。
- 差し押さえに直面したら「すぐに行動」することが重要です。放置すると生活が立ち行かなくなり、取り戻しが難しくなることがあります。
差し押さえが起きている場合の即時対応
1. 落ち着いて督促状・差押通知の書類を集める(債権者名、金額、裁判所手続きの有無)。
2. 預金差押えなら給与・生活口座の凍結により生活資金が尽きないよう、別口座・家族口座などで最短の資金確保を検討。
3. 速やかに弁護士へ連絡する(無料相談を利用するのが有効)。弁護士により、差し押さえを止めるための手続(例:破産申立てによる執行の停止、あるいは交渉)を速やかに行えます。
4. 自力での交渉はリスクが大きいので、専門家の同席で話を進めるのがおすすめです。
補足:自己破産の申立てを行うと、裁判所の手続きや破産管財人の選任により、通常、債権者による強制執行(差し押さえ)は停止されます。詳しい停止時期や運用は事案により異なるため、弁護士へ早急に相談してください。
債務整理の選択肢(概要・向き不向き)
1. 任意整理
- 内容:債権者と個別交渉し、将来利息カットや返済条件を再設定。
- メリット:交渉次第で利息が止まり、返済総額を抑えられる。手続きが比較的短期。
- デメリット:債務が大幅に減るわけではない。信用情報に記録が残る。
- 向いている人:収入が安定していて、返済意志があり、借金を整理すれば返済可能なケース。
2. 特定調停(裁判所の調停)
- 内容:簡易に裁判所を通じて債権者と返済調整を行う手続き。
- メリット:費用が比較的低めで裁判所の場を使える。
- デメリット:調停は合意が必要。合意しなければ解決しない。
- 向いている人:任意整理の交渉が難航しているが、裁判所の手助けで解決を目指したい人。
3. 個人再生(民事再生)
- 内容:借金を大幅に圧縮して原則3年(最長5年)で分割返済する裁判所手続き。住宅を残す「住宅ローン特則」が利用できる場合あり。
- メリット:借金を大幅に減らせる可能性がある。住宅を手放さずに整理できるケースがある。
- デメリット:要件や手続きが複雑。収入要件や最低弁済額がある。
- 向いている人:借金総額が高く、自宅を残したいが一定の収入がある人。
4. 自己破産
- 内容:裁判所に破産を申し立て、資産を換価して債権者に配当、残る債務は免責(免除)される可能性がある。
- メリット:免責が認められれば借金がゼロになる(再スタート可)。収入が低く返済が困難な人に確実性の高い解決方法。
- デメリット:財産は処分される(ただし生活に必要な一定品は残る)。一部職業で制限が出る場合がある。信用情報に登録が残るためローン利用が一定期間制限される。
- 向いている人:収入が低く返済が事実上不可能、あるいは差し押さえが進行して生活が立ち行かない人。
選び方のポイント(どの手続きが向くか)
- 借金総額が少なく、返済の見込みがある → 任意整理または特定調停
- 借金総額が多く、かつ家を残したい/収入はある → 個人再生を検討
- 収入が極端に低く返済が不可能、または差し押さえで生活が破綻している → 自己破産を検討
- 差し押さえが目前または既に始まっている → まず弁護士に連絡し、差し押さえ停止のための措置(破産申立てを含む)を相談
専門家の見解が極めて重要です。特に住宅や車などの資産を残したい場合や、職業上の制限が心配な場合は弁護士に状況を正確に説明して判断を仰いでください。
費用の目安(あくまで例示・事務所によって幅がある)
※以下は代表的な「目安(例)」です。詳細は弁護士事務所で見積りを取りましょう。
- 任意整理(債権者1社あたり)
- 着手金:2万~5万円/社(事務所により総額制の場合あり)
- 成功報酬:和解成立1社につき2万~5万円
- 合計(債権者数が少ない場合の総額目安):5万~30万円程度
- 特定調停
- 弁護士費用(目安):数万円~20万円程度(事案により)
- 裁判所手数料が別途必要
- 個人再生
- 弁護士費用(目安):30万~60万円程度(事案の複雑さにより上下)
- 裁判所手数料・提出書類費用・再生委員の報酬等が発生する場合あり
- 自己破産
- 弁護士費用(目安):20万~50万円程度(同時廃止・管財事件などの違いで変動)
- 裁判所費用:数千円~数万円程度(管財事件になると管財人費用等が別途)
- 破産管財が付く場合は処分対象資産に応じて費用が増えることがある
重要:上記は事務所・案件によりかなり異なります。無料相談で必ず総額見積りを取ってください。分割払いや着手金を抑えるプランを提示する事務所もあります。
費用・返済のシミュレーション(具体例:目安)
以下は「見やすくするための仮の例」です。実際には弁護士に個別診断してもらってください。
ケースA:借金合計 50万円(カード1社)
- 任意整理:利息カットで元本50万円を3年で返済 → 月額約14,000円
- 弁護士費用:着手+報酬 合計で約5万~10万円(例示)
- 自己破産:免責が認められれば支払いゼロ(ただし手続費用が発生)
- 弁護士費用:20万~40万円(例示)→ 費用負担が大きく、50万円程度の債務で自己破産は費用負担の面で不利になりうる
ケースB:借金合計 300万円(複数社)
- 任意整理:利息停止+元本分割(仮に5年で返済) → 月額約50,000円
- 弁護士費用:債権者数によるが合計で10万~30万円程度(例示)
- 個人再生:裁判所で借金を大幅圧縮(仮に返済額を100万円に削減)→ 5年で月額約16,700円
- 弁護士費用:30万~60万円程度(例示)+裁判所手続費
- 自己破産:免責で支払いゼロ(だが資産次第で管財費用等が発生)
- 弁護士費用:20万~50万円(例示)
ケースC:借金合計 1,500万円(住宅ローン別途)
- 個人再生(住宅を残したい場合):住宅ローン特則を利用し、その他債務のみ大幅圧縮(個人再生が有力)
- 弁護士費用:40万~80万円程度(例示)
- 自己破産:住宅を失う可能性が高い。ただし住宅ローンの状況により複雑。
- 弁護士費用:適用による
(繰り返し)上記は「例」です。どの手続が最も有利かは、債務総額、債権者数、収入、資産(不動産や自動車)により大きく変わります。
弁護士無料相談をおすすめする理由(迅速かつ的確な対処が可能)
- 差し押さえの対応は「時間」が重要。法律知識がある弁護士は即時の差し押さえ停止手続きや、債権者との交渉を迅速に行えます。
- 選択肢(任意整理・個人再生・自己破産)のメリット・デメリットをあなたの状況に合わせて比較してくれる。
- 書類準備、裁判所提出、債権者交渉などを代理で進めてもらえるため、精神的負担が大きく軽減します。
※弁護士と司法書士の違い:司法書士は簡易な手続きや書類作成で役立ちますが、債務整理のうち一定の裁判手続きや複雑な交渉、破産・再生の代理は弁護士に依頼するのが一般的です(規模や金額による制限があります)。借金が大きい、差し押さえが始まっている、破産や個人再生の可能性がある場合は弁護士相談を優先してください。
無料相談を受ける前に準備するもの(チェックリスト)
- 借入一覧(ローン・カード・消費者金融などの契約書・請求書・残高明細)
- 督促状・差押通知(差押命令が届いている場合はその書面)
- 給与明細(直近3ヶ月)・源泉徴収票
- 預金通帳(コピー)・口座の差押えの有無
- 保有資産の情報(不動産の登記簿謄本、車検証、生命保険の解約返戻金の見込みなど)
- 家計の収支(毎月の収入・支出一覧)
- 本人確認書類(運転免許証等)
相談の際にこれらがあると診断が早くなり、適切な手続きや費用見積りが出やすくなります。
弁護士無料相談で必ず聞くべき質問(テンプレ)
1. 私のケースで最も現実的で有利な手続きは何ですか?(任意整理/個人再生/自己破産)
2. その手続きを選んだ場合の費用(着手金・報酬・裁判所費用等)を総額で教えてください。分割は可能ですか?
3. 差し押さえが既に始まっている場合、いつまでに申し込めば差押えを止められますか?
4. 手続き中・手続き後に想定されるデメリット(職業制限、信用情報への登録期間など)は何ですか?
5. 手続きにかかる期間(弁護士介入から完了までの目安)は?
6. 同じような事例の経験はありますか?対応実績はどの程度ですか?
7. わからない点が出た場合の連絡方法(担当弁護士は固定か、連絡はメール/電話どれか)と対応時間帯は?
最後に(緊急時の行動)
- 差し押さえが差し迫っている、あるいは口座・給料が差し押さえられそうなら、まずは「無料相談」を申し込んでください。放置は最悪生活破綻につながります。
- 無料相談で得られるもの:差し迫った差し押さえを止めるための初動方針、あなたに最も適した債務整理の選択肢、その費用とスケジュールの見通し。
- 準備物(上記チェックリスト)を揃えて、複数の事務所で相見積りを取ると安心です。費用や支払い条件、対応スピード、相性を比較して選びましょう。
もし今すぐ進めたい場合は、相談前に上のチェックリストを揃えておいてください。相談時に使える簡単な説明文(電話・メール用)のテンプレも必要なら作ります。必要なら教えてください。
1. 差し押さえと自己破産の基礎理解 — 困ったときにまず知っておくこと
差し押さえ(差押え)とは、債権者が裁判手続きを経て債務者の財産を強制的に押さえ、債権回収を図る法的手段です。よくある対象は「給与」「預貯金(銀行口座)」「不動産」「自動車」「売掛金」など。差押えは債務者にとって重大な生活への影響を及ぼしますが、種類と時期で扱いが変わります。
一方、自己破産は「支払不能(返済不能)な状態にある個人が裁判所に申し立て、免責(借金の免除)を受ける」ための法的制度です。裁判所による「破産手続開始決定」と「免責許可決定」を経て、原則として免責が認められれば債務は消えます。破産手続の過程では管財人が選任され、財産の管理・換価・債権者への配当が行われます。
差し押さえと自己破産の関係で重要なのは「タイミング」です。一般論として、破産手続が開始されると個別の債権者による強制執行(差押えを含む)は原則として破産手続に一元化され、債権者は独自の差押えを続けられなくなります。ただし、差押えが物理的にすでに執行されている(例:銀行口座の預金が既に引き上げられている)場合、その扱いは手続の進み方や財産の性質によって異なります。差押えの「仮差押え」「保全処分」と「確定的な差押え(執行)」の違いも理解が必要です。
よくある誤解と真実
- 「自己破産すると全財産が無くなる」:誤解。生活に必要な最低限の財産(一定の生活用品や自由財産の範囲)は基本的に保護されます。ただし高額な不動産や高級車などは換価される可能性があります。
- 「差し押さえは必ず止められない」:必ずではありません。自己破産や債務整理、債権者との交渉で停止や解除が可能なケースがあります。
実務ポイント:
- 管轄裁判所(例:東京地方裁判所・大阪地方裁判所)や債務の種類で対応が変わるため、早めに法的相談(法テラスや弁護士)に行くのが最短の解決への近道です。
2. 自己破産の手続きと流れ — 申立てから免責まで何が起きるのか
自己破産は大きく分けて「申立て準備」「破産手続開始決定」「管財・同時廃止の処理」「免責審尋(または書面審査)」「免責決定」という流れになります。まずは申立資格と準備です。
申立資格と要件
- 日本では「支払不能」であることが申立ての前提。具体的には債務超過や継続的に支払不能状態が認められることが必要です。単なる一時的な収支困難では認められにくいケースもあります。
- 申立先はあなたの住所地を管轄する地方裁判所(破産手続を扱う裁判所)です。
事前準備と必要書類(主要なもの)
- 借入先・債権者一覧(名称・住所・借入額・直近の取引履歴)
- 預貯金通帳の写し、預金口座の明細
- 給与明細(直近数か月分)や源泉徴収票
- 不動産登記簿謄本や車検証(所有車がある場合)
- 住民票・身分証明書、家計簿や収支資料
- 債務の契約書や返済履歴(あれば)
申立の流れ(弁護士・司法書士の関与)
- 自己破産手続は複雑さや交渉の必要性を考えると弁護士に依頼することが多いです。司法書士は簡易な業務での代理範囲が限られるため、債務額や差押えの有無により弁護士を選ぶケースが多いです。
- 法テラス(日本司法支援センター)の無料相談や費用立替制度を活用できる場合があります(所得等の要件あり)。
破産手続開始決定と管財人
- 裁判所が「破産手続開始決定」を出すと、破産管財人が選任される場合と「同時廃止」になる場合があります。管財事件(管財人が選任される)は換価・調査が入り、費用の予納が必要です。債務・財産の内容で判断されます。
免責決定とその後
- 免責が許可されれば法的に債務が消滅します。ただし、免責不許可事由(財産隠匿、浪費・ギャンブル等の不正行為、詐欺的債務など)があると免責が認められない場合があります。また、税金等(国税等)や養育費、一部の罰金などは免責されない債務があります。
申立費用と支援制度
- 裁判所手数料、官報掲載費、管財予納金(管財事件の場合)などの費用が発生します。弁護士費用は事務所によって幅がありますが、個人の消費者破産で一般的な目安は事案により変動します。法テラスの費用立替や無料相談をうまく活用することが重要です。
経験メモ:
私自身、身近で相談を受けたケースでは、申立前に書類を整えて債権者一覧を正確に作るだけで手続きが驚くほどスムーズになりました。特に給与明細や通帳の整理は弁護士も助かるので、早めに集めましょう。
3. 差し押さえを止める・回避する具体策と注意点 — 実務的に何ができるか
差し押さえを止めたいとき、取れる選択肢は状況により異なります。ここでは現場で実際に使える手段を整理します。
大きな選択肢(概観)
1. 債権者と交渉(任意整理等):返済条件の見直しや分割払い、利息の免除などを個別に交渉する。差押えがまだ実施されていないなら最初に試す価値あり。
2. 裁判所に対する申し立て:執行停止の申立てや仮処分など、状況により執行を止める手続きが可能。
3. 破産申立て(自己破産):破産手続開始によって強制執行は原則として中止され、財産は破産管財人が一元管理する。
4. 個人再生(民事再生):家や一定の資産を残しつつ再建を図る方法で、住宅ローン特則を利用して家を守ることが可能なケースあり。
5. 生活保護など社会福祉的支援:生活が逼迫している場合、自治体の窓口に問い合わせ、緊急支援や生活保護の可否を確認する。
差押えの具体対応(銀行口座・給与)
- 銀行口座が差押えられた場合:口座の入出金が止まるため生活に直結します。対処法としては、弁護士と相談し差押え取消訴訟や裁判所への執行停止申立てを検討します。また、別の預金口座を用意して生活費を移すなどの実務対応もありますが、法的リスクがあるため弁護士に確認してください。
- 給与差押えがある場合:雇用主は差押命令に従わざるを得ないため、給与差押えを止めるには債権者との交渉か裁判所手続、自己破産申立てが選択肢になります。給与から差押えられている金額が生活保護に近い基準であれば異議申立ての余地がある場合もあります。まずは専門家に相談を。
財産と所得の扱い(大まかなルール)
- 生活必需品や一定の自由財産は基本的に保護されますが、高額な金融資産や不動産は換価対象になり得ます。事業用財産と私財の区別は自営業者で重要です。事業資産が差押えの対象となると復活の難度が上がるため、早期に専門家に相談してください。
免責不許可事由の注意点
- 財産隠匿、虚偽の申告、浪費や賭博などに起因する借金は免責が認められない場合があるため、隠さず正直に申告するのが得策です。後で不正が発覚すると免責が取り消されるリスクがあります。
専門家へ相談するタイミングとポイント
- 差押え通知を受けたら「まず相談」。遅れるほど選択肢が狭まります。法律相談では以下を準備していくと効率的です:債権者一覧、差押え関連書類、給与明細・通帳コピー、住民票。弁護士か司法書士の選び方は、債務額と差押えの有無で変わります。差押えがある場合や破産を検討する場合は弁護士のほうが対応幅は広いです。
実務ポイント:
- 初動で「債権者の取引履歴」と「差押え通知」のコピーを必ず保管。これだけで弁護士が動きやすくなります。
4. ケーススタディと実務のヒント — 実際にどう動くか(具体例)
ここでは代表的事例をもとに、「どう準備し、どう動くべきか」の実務的なヒントを紹介します。現実に起きやすいパターンに沿って説明します。
ケースA:給与差押えを受けた会社員(30代・独身)
状況:勤務先に給与差押え命令が届き、手取りの一部が差押えられている。生活が苦しい。
対応例:
- まず債権者(差押えをかけた Credit 社など)に連絡し、差押えの理由と金額確認。誤差や計算ミスがないかを精査。
- 次に弁護士と相談。任意整理で交渉して分割払いに切り替え、差押えを解除してもらうことが可能なら検討。
- 任意整理が難しい場合は自己破産の申立てを検討。破産開始決定が出れば個別差押えは原則停止されるため、生活再建につながる。
ケースB:自営業者で売掛金が差押えられた場合
状況:売掛金が債権者に差押えられ、事業の資金繰りが止まりそう。
対応例:
- 事業資金と私財の区分を明確にし、事業継続が可能か検討。個人事業主は事業資産も個人財産とみなされるため注意。
- 個人再生や民事再生の検討:事業を続けたい場合、再生手続が有効な場合あり(条件あり)。
- 売掛金に対する差押えが既に成立しているかを確認し、解決可能な交渉を早期に開始。
ケースC:免責不許可事由が疑われるケース
状況:一部借金が浪費やギャンブルによるもので、免責が危ぶまれる可能性がある。
対応例:
- 無理に隠さず、弁護士の下で説明・反省の意思や事情説明を整備。場合によっては一部の債務は別手段で整理し、免責が期待できる残りで破産申立てを行うなどの調整が必要。
- 証拠(通帳・取引履歴)を保存し、収支の説明ができるようにすることが重要。
破産申立て準備のチェックリスト(実務的)
- 債権者リスト(名称、住所、電話、借入残高)
- 預金通帳写し(過去6–12か月分)
- 給与明細(直近3–6か月)、源泉徴収票
- 不動産登記簿謄本、車検証、保険証券の写し
- 家計の収支表(簡単なもので可)
- 身分証明書、住民票
法テラス・専門家活用の実務案内
- 法テラスは収入要件により無料相談や弁護士費用の立替制度を提供しています。まずは最寄りの法テラス窓口へ相談予約を。弁護士会の無料相談日や自治体の窓口も活用しましょう。
実務ヒント:
私が関わった相談では、「弁護士へ相談する前に通帳と給与明細をまとめる」だけで相談1回分の時間と費用が節約でき、交渉の結果も良くなりました。準備は勝敗を左右します。
5. よくある質問(FAQ)と実務的リソース — 緊急時にまず見るべきこと
ここでは検索で多い疑問に短く答え、さらに緊急時に使える実務リソースを示します。
Q1. 差し押さえを止める最短ルートは?
A1. 状況次第ですが、差押えの通知直後は「債権者と交渉」するのが最も早い場合が多いです。交渉で解除が無理な場合は弁護士により裁判所手続(執行停止等)や破産申立てを検討します。早期相談が最短の解決につながります。
Q2. 自己破産と任意整理の違いは?
A2. 自己破産は免責による債務消滅を目指す法的手続で、財産の換価が伴う場合があります。任意整理は裁判所を通さず債権者と直接交渉して利息カットや分割払いの合意を目指す方法で、債務は残りますが差押え回避や月々負担軽減が期待できます。どちらが良いかは債務額、財産、今後の生活設計で判断します。
Q3. 免責が得られない場合の次の選択肢は?
A3. 免責不許可となった場合、任意整理で交渉する、個人再生を検討する、最悪の場合は破産以外の社会福祉的支援(生活保護等)を活用することになります。専門家の助言が必須です。
Q4. 申立てにかかる費用はどのくらい?
A4. 裁判所手数料、官報掲載料、管財予納金(管財事件の場合)などがかかります。弁護士費用は事務所により幅があります。法テラスの制度で立替可能な場合があるため、無料相談で目安を確認してください。
Q5. 申立てに失敗したらどうなる?
A5. 申立てが却下された場合、差押えなどの個別執行手段が元に戻るか、状況に応じた別の法的手段を検討することになります。弁護士と再検討を。
緊急時の連絡先(代表的な機関)
- 法テラス(日本司法支援センター):無料相談・費用立替制度の窓口
- 日本弁護士連合会・各地の弁護士会:無料相談日の案内や法律相談の検索
- 日本司法書士会連合会:簡易な手続きや登記関係の相談
- 各地方裁判所(東京地方裁判所、大阪地方裁判所など):破産手続の管轄・手続案内
書類作成のコツとチェックリスト(実務短縮術)
- 通帳はコピー白黒で可。重要なのは日付・金額の確認ができること。
- 給与明細は手取り額・控除項目が分かる月のものを複数枚。
- 債権者一覧は受取先の正式名称と連絡先を記載。曖昧だと手続が遅れる。
- 重要な契約書(ローン・カード契約書)は忘れずコピー。
実務的な次のアクション
1. 差押え通知が来たらコピーを取る。
2. 債権者一覧・通帳・給与明細を揃える(可能なら弁護士相談前に)。
3. 法テラスや弁護士会の無料相談を利用して初期方針を決める。
4. 必要なら弁護士に依頼し、申立てや交渉を開始する。
最終セクション: まとめ — 今すぐできる現実的な一歩
長くなりましたが、要点を簡潔にまとめます。
- 差し押さえは「対象財産」と「手続の進行状況」で対処法が変わる。銀行口座や給与差押えは生活に直結するため早期対応が重要です。
- 自己破産は強力な手段で、破産手続開始後は個別の強制執行が原則停止され、債務の免責が期待できます。ただし、免責不許可事由や免責の対象外となる債務もあります。
- 任意整理・個人再生は自己破産ほどの影響を与えず、財産を残したまま債務整理を図る選択肢です。ケースによりどれが最適かは異なります。
- 実務では、差押え通知のコピー保管、債権者一覧作成、通帳・給与明細の整理がとても重要。これだけで弁護士の対応がスムーズになります。
- まずすべきことは「一人で抱え込まず相談する」こと。法テラスや弁護士会の無料相談を活用して、最初の方針を決めましょう。
筆者からの最後の一言(個人的見解)
差し押さえは非常にストレスフルですが、放置すると生活が壊れます。私が関わった相談でも、早めに動いて方針を決めた人は精神的にも金銭的にも回復が早かったです。一歩踏み出して相談窓口に行くことが大切です。まずは書類を揃えて、無料相談窓口へ行ってみましょう。あなたの状況に合った最短ルートが必ず見つかります。
個人再生 ローン中の車をどうする?手続きとポイントを徹底解説
出典(参考資料)
- 裁判所「破産手続に関する手引き」および司法統計
- 法テラス(日本司法支援センター)公式情報(無料相談・費用立替制度)
- 日本弁護士連合会(消費者向け債務整理情報)
- 民事執行法、破産法(e-Gov 法令検索での条文)
- 日本司法書士会連合会(司法書士による支援情報)
(注)本記事は一般的な解説を目的としています。個別の法的判断は弁護士・司法書士などの専門家に必ず相談してください。