この記事を読むことで分かるメリットと結論
結論を先に言うと、任意整理を進めるときに生命保険をただ「切る」だけではなく、保険募集人(保険代理店・ライフプランナー)と弁護士や司法書士を連携させれば、保障を維持しつつ家計負担を減らす選択肢が見つかります。本記事を読めば、任意整理と生命保険の関係、解約返戻金の扱い方、保険料負担を軽くする具体的手順、保険募集人の選び方、法テラスや専門家との連携の実務がすべて分かります。忙しい人向けに実例(日本生命、第一生命、明治安田生命、住友生命、アフラック等)を交えて、ケース別の最適解を提示します。読み終わるころには、あなたの任意整理での保険戦略が描けるはずです。
任意整理と生命保険募集人(保険営業)のためのやさしいガイド
生命保険の募集人として働きながら債務整理を検討している方へ。仕事上の責任や保険契約の扱い、費用シミュレーション、弁護士への無料相談の活用法まで、実務的でわかりやすくまとめます。まずは「自分にとってどの方法が合うか」を整理しましょう。
まず押さえておきたいポイント(結論)
- 任意整理は「将来利息のカット」や「返済の分割交渉」を通じて、毎月の返済負担を軽くする手続きです。原則として元本の大幅なカットは期待しにくい点を理解してください。
- 生命保険の契約自体は、任意整理を行っても基本的には続けられます。ただし、保険の解約返戻金(現金化できる価値)がある場合や、勤務先・所属代理店のルールによっては影響が出る可能性があるため、事前に確認が必要です。
- 無料の弁護士相談を利用して、個別事情(収入、家族、保険契約の中身、所属先の規約)を正確に伝え、最適な手段を一緒に検討してもらうのが安全です。
任意整理とは簡単に言うと?
- 債権者(カード会社・消費者金融など)と交渉して、利息の免除や返済方法を再設定する私的な手続きです。
- 裁判所を使う破産や個人再生と比べ、手続きが比較的シンプルで、財産の維持(マイホームや生命保険の継続)を優先できる場合があります。
- 交渉がまとまれば毎月の返済額が減り、督促が止まることが多いです。ただし、信用情報(ローン利用履歴など)に記録されるため、一定期間、新たな借入が難しくなります。
生命保険募集人(保険営業)として特に気をつける点
1. 保険契約の扱い
- 保険契約自体は任意整理の対象にしなくても構いません。通常は保険契約を継続し、保険料を支払い続けることが可能です。
- ただし、解約返戻金(契約に応じて受け取れる現金)を現金化して返済に充てるかどうかで判断が変わります。解約すると保障が消える・営業上の説明責任が生じることもあります。
2. 勤務先・所属代理店への影響
- 会社や保険会社の内部規定により、金銭トラブルが職務に影響する場合があります。懸念があれば就業規則や所属会社のコンプライアンス窓口に相談するか、弁護士に就業上のリスクも確認してもらいましょう。
3. 信用問題と顧客対応
- 信用情報に記録されると新規融資や一定の契約に影響することがあります。顧客情報の取り扱いや説明責任に支障が出ないかも考慮してください。
任意整理・個人再生・自己破産の違い(簡潔比較)
- 任意整理:私的な交渉。利息カット・返済期間の調整が主。財産維持しやすい。
- 個人再生:裁判所を通して借金総額を大幅に減らす手続き(住宅ローン特則あり)。一定の要件と手続きが必要。
- 自己破産:債務の免除を受けるが、自由に処分できない財産が発生し、社会的影響(資格制限など)や勤務先規程で不利益になる可能性あり。
生命保険募集人の立場だと、業務に影響を及ぼす可能性が比較的低い順に「任意整理 > 個人再生 > 自己破産」というイメージです。ただし個別事情で最適解は変わります。
費用シミュレーション(具体例でイメージ)
以下は「分かりやすくするための仮の前提」で算出した例です。実際の結果や弁護士費用は事務所ごと・債権者ごとに異なります。必ず弁護士と個別相談してください。
前提(例示)
- 任意整理は将来利息をカットし、元本は分割して返済(利息ゼロの想定)する。
- 弁護士費用は事務所により異なるが、ここでは示例として「債権者1社あたり 30,000円(税込)」を仮定。成功報酬等が別途かかる場合あり。
ケースA(少額・単一債権)
- 借金:500,000円(1社)
- 任意整理後の返済期間:36ヶ月(3年)
- 月額返済:500,000 ÷ 36 = 約13,889円
- 弁護士費用(仮定):30,000円
- 合計初期負担(弁護士費用のみ):30,000円+事務手数料等(別途)
- 備考:月々の返済が月1万円台で収まるため、生活再建が比較的しやすい想定。
ケースB(中規模・複数債権)
- 借金合計:1,200,000円(3社:各400,000円)
- 任意整理後の返済期間:60ヶ月(5年)
- 月額返済:1,200,000 ÷ 60 = 20,000円
- 弁護士費用(仮定):30,000円 × 3 = 90,000円
- 備考:月々20,000円で5年返済。弁護士費用の分割対応をする事務所もあるので相談を。
ケースC(高額)
- 借金合計:3,000,000円(複数)
- 任意整理の可否や交渉結果によっては、任意整理だけでは厳しく、個人再生などの検討が必要になることが多いです。弁護士と早めに相談してください。
注意点(費用面)
- 弁護士費用の構成は「相談料」「着手金」「債権者1件あたりの報酬」「成功報酬」等で分かれることが多く、総額は事務所ごとに差があります。
- 一部の弁護士事務所や司法書士事務所は「債務整理パッケージ料金」を提示している場合もあります。見積もりを複数取り比較してください。
任意整理の流れ(一般的なステップ)
1. 無料相談に行く(または電話/オンラインで初期相談)
2. 借入状況・書類の確認(契約書、返済明細、給料明細、保険契約書など)
3. 委任契約(弁護士に正式依頼)→ 督促対応は弁護士が一括対応
4. 各債権者と交渉(利息カットや分割条件の交渉)
5. 合意成立後、合意に基づいて返済開始
6. 完済・終了
通常、依頼から交渉完了までは数ヶ月程度かかることが多いですが、債権者の数や債務内容によって変わります。
弁護士(事務所)や方法の選び方 — 保険募集人としてのおすすめポイント
- 債務整理の実績が豊富か
- 生命保険や営業上の影響について具体的に相談・対応してくれるか
- 費用体系が明確で、書面にしてくれるか(着手金・報酬・追加費用)
- 秘密保持や個人情報の扱いに配慮しているか
- 無料相談でこちらの事情を丁寧に聞き、複数の選択肢を示してくれるか
理由:仕事に直結する懸念(顧客対応・所属会社規定・保険契約の扱い)を無視して債務整理を進めると、後で職場トラブルや信用問題につながるリスクがあります。職業上のリスクを理解した上で交渉してくれる事務所を選ぶのが重要です。
無料相談を有効に使うための準備(持っていくと話が早い書類)
- 借入先ごとの契約書・返済明細(取引履歴)
- 給与明細(直近数ヶ月分)
- 預金通帳の写し(入出金の状況)
- 生命保険契約書(契約タイプ・解約返戻金の有無が分かるもの)
- 身分証明書(運転免許証など)
相談では「仕事(生命保険募集人)にどの程度影響が出るか」を必ず伝えてください。弁護士は職務上のリスクも考慮した上で、最も適した手段(任意整理・個人再生など)を提示してくれます。
よくある質問(Q&A)
Q. 任意整理をすると保険の顧客にバレますか?
A. 直接的に顧客へ通知されることは通常ありません。ただし、勤務先(所属保険会社)への説明義務や内規がある場合は別です。まずは弁護士に就業上のリスクを確認しましょう。
Q. 任意整理で保険を解約する必要はありますか?
A. 原則として不要です。むしろ解約して一時的に返済に充てるかどうかは、保障の損失や営業上の影響を考えて慎重に判断する必要があります。
Q. 相談は無料で受けられますか?
A. 多くの弁護士・司法書士事務所が初回相談無料または一定時間無料で対応しています。まずは無料相談を利用して、費用・方法の見通しを立てましょう。
今すぐできる3つの行動(行動リスト)
1. 借入先と残高を一覧にする(契約書・直近の返済明細を集める)
2. 生命保険の契約書と解約返戻金の資料を用意する(保障の継続性を確認)
3. 無料相談を申し込む(複数の事務所で相見積もりを取ると安心)
任意整理は「生活再建のための有力な選択肢」です。生命保険の募集人という立場には特有の配慮が必要なので、自己判断だけで進めず、まずは専門家の無料相談を受けてから最適な道を選びましょう。必要であれば、相談時に使えるチェックリストや質問項目のサンプルも作成します。どうしますか?
1. 任意整理の基礎知識 — 仕組みと保険への影響を最短で理解する
任意整理とは、裁判所を通さずに弁護士や司法書士が債権者と直接交渉し、利息や将来利息をカットして返済計画を再構築する債務整理の手法です。特徴は「将来の利息をカットできる」「給与差押えなどの強制力は限定的」「信用情報(いわゆるブラックリスト)に登録されるが、自己破産より社会的影響は小さい」といった点。手続きの流れは普通、相談→受任→債権者への通知→交渉→和解成立→分割弁済となります。対象となる債務はクレジットカードのリボやキャッシング、消費者金融の借入などが主で、住宅ローンや税金など一部除外される債務もあります。
任意整理が生命保険に与える影響は直接的ではありませんが、家計の改善を行う過程で保険料の見直しや解約が検討されることが多いです。特に課題になるのは「解約返戻金の扱い」と「保険料の支払い継続が難しい場合の対応」。解約返戻金がまとまった資産として扱われれば、債権者や調整の対象にされる可能性があるため、解約のタイミングや金額は専門家と相談して検討する必要があります。また、任意整理は信用情報に登録されるため、新たな保険契約の審査やローン審査に影響が出る場合があります。
任意整理のメリットは総返済額の減少・返済計画の実現可能化、デメリットは信用情報への登録や金融取引の制限、職業によっては影響が生じる可能性がある点です。自己破産や個人再生と比べると、住宅ローンや一定の資産を残しやすいのが特徴で、保険をどの程度残すかは個々の選択次第になります。よくある誤解として「任意整理すれば全ての借金が消える」「任意整理中は保険を絶対に解約しなければならない」といったものがありますが、実情はケースバイケースです。信用情報の回復は和解成立後数年かかるケースがあるため、将来の保険やローン計画も視野に入れて判断しましょう。
実務経験から言うと、30代~50代の相談者で任意整理を機に不要な保障を整理して保険料を下げたケースが多く見られます。一方で、がんや医療保障を安易に削った結果、後で後悔する方もいるので、保障の優先順位は家族構成や年齢、収入の見込みを踏まえて決めると後悔が少ないです。
任意整理と信用情報(ブラックリスト)の回復目安
任意整理は信用情報機関に和解情報が載り、一般的に5年程度で履歴が消えることが多い(機関や状況により異なる)。この期間は新規ローンや一部の保険商品契約時の審査に影響があります。具体的な年数は専門家へ確認するのが確実です。
2. 生命保険募集人とは?資格・役割と任意整理時に期待できること
生命保険募集人とは、保険会社の代理店や事務所で顧客に保険商品を提案・契約手続きするプロフェッショナルです。日本では生命保険募集人は各保険会社に登録され、募集人は商品説明や契約内容の確認、保全業務(契約内容変更・解約手続き等)を行います。大手では日本生命、第一生命、明治安田生命、住友生命、アフラックの募集人が多くの相談に対応しています。募集人は金融商品販売のルールや説明義務(重要事項の説明)、顧客の家計・ライフプランに合わせた提案義務を負っています。
任意整理の場面で募集人が果たせる役割は大きく分けて三つ。1) 家計と保障の視点から保険を「見える化」して提案すること、2) 解約返戻金や払い済み保険など資産性のある保険を金融整理の観点で整理すること、3) 保険料軽減の具体案(払済保険への変更、保険料払込免除の確認、特約削減)を提示してくれることです。募集人は資格上、契約者の意思を尊重しつつ現行契約のメリット・デメリットを説明する義務がありますので、任意整理というセンシティブな局面では特に透明性のある説明を求めましょう。
募集人を選ぶ際のポイントは、信頼性(所属先の会社)、提案の中立性(特定商品の押し売りをしないか)、説明の丁寧さ、そして債務整理の知識があるかどうかです。弁護士や司法書士と連携した経験がある募集人は、任意整理の実務に慣れていることが多く有益です。初回相談では「任意整理の進行状況」「返戻金や保険料の具体的数字」「保険を残したい理由」を用意して相談すると話が早いです。
私自身の経験では、募集人が早期に保険の払込猶予や払済への切替案を出したことで、家庭の保険を維持しつつ月々の負担を半分に減らせた例があります。募集人には遠慮せず、任意整理を担当する弁護士や司法書士と連絡を取りながら進めてもらうと安心です。
3. 任意整理中の生命保険の扱い — 維持・解約・見直しの判断基準
任意整理中でも生命保険を維持できるかどうかは、その保険の種類や解約返戻金の有無、保険料の負担度合いに左右されます。一般的な判断フローは「契約の目的(保障 vs 貯蓄)」「解約返戻金があるか」「保険料負担が継続可能か」「家族の生活に不可欠な保障か」を順に確認します。終身保険や学資保険のように解約返戻金がある商品は、一時的に解約して返戻金を債務に充てる選択肢がある一方で、長期的に保障が途切れるリスクも考えなければなりません。
解約返戻金は契約の期間や商品によって大きく差があります。例えば、一部の終身保険は契約初期は解約返戻金がほとんど出ないことがあり、一定年数経過で増えていきます。解約すれば手元に現金が入りますが、将来の保障や保険の税制優遇を失う可能性もあります。したがって、解約を決める際は「短期の債務圧縮に使うべきか」「将来のリスクに対する再契約のコストはどれくらいか」を見積もる必要があります。
保険料の支払いが難しい場合は、募集人と相談して次のような選択肢を検討できます。
- 払済保険への変更:保障額を縮小して保険料払い込みを止めつつ保障を残す方法。
- 保険料の一定期間猶予:事情によって保険会社が一定の猶予や特例を検討することがある(商品により対応が異なる)。
- 特約の解除:医療特約や特約を外して保険料を下げる。
- 保険期間の短縮・保険金額の減額:将来負担を小さくする。
任意整理のタイミングと保険見直しのタイミングをどう合わせるかも重要です。任意整理をした直後に保険を解約すると、信用情報の状況や生活の再建プランに影響を及ぼす場合があります。弁護士・司法書士と募集人が連携して、和解条件と保険の現金化(解約返戻金の使用)を事前にすり合わせると、安全に進められます。
実務上の注意点として、解約返戻金を債務整理に充てる場合、その金額が債権者との交渉材料となる可能性があり、また税務上の扱い(払い戻しで課税が発生するケース)にも注意が必要です。募集人や担当の専門家に具体的な金額と税負担を必ず確認しましょう。
4. 実務の進め方とケース別の対処法 — 初回相談から和解までの具体的手順
任意整理の実務をスムーズに進めるには、初回相談で必要な書類・情報を揃えて、弁護士・司法書士と保険募集人をチームにすることがポイントです。初回相談で用意すべきものは、身分証明、借入一覧(借入先・残高・利率)、毎月の収入・支出表、保険証券(契約書類)、預金通帳の写しなど。特に保険証券は「契約内容」「解約返戻金の試算」「保険料の振替日や金額」を正確に把握するために必須です。
弁護士・司法書士・募集人の役割分担は一般に次の通りです。弁護士・司法書士は債務整理手続き(和解交渉、債権者対応、最終的な法的助言)を担当し、募集人は保険の技術的な説明(解約返戻金の推計、払済や特約解除の提案)を担当します。両者が情報を共有することで、債務整理の資金計画と保険の現金化や維持案を整合させることができます。
以下に具体的ケース別の対処例を示します(実在する保険会社名を使用)。
ケースA:日本生命の終身保険を持つ30代男性
状況:借入残高があり月々の返済が厳しい。終身保険は加入から10年未満で、解約返戻金はあるがまだ低い。
対応案:
- 弁護士に任意整理を依頼し、和解交渉を開始。
- 募集人に解約返戻金の最新試算と払済保険への変更案を提示してもらう。
- 解約は最終手段とし、まずは払済や特約削減で保険料負担を軽減。
結果:保障は維持しつつ月の支出が減り、和解後の返済が可能になった。
ケースB:第一生命の変額保険を持つ40代夫婦
状況:投資性の高い変額保険で元本変動がある。任意整理でまとまった資金が必要だが、変額保険の解約は時期によって損失が出る可能性あり。
対応案:
- 市場価値の推計と解約時の損益シミュレーションを募集人経由で確認。
- 必要ならば一部解約や解約ではなく、保険会社と相談して別枠の資金手当(契約者貸付等)が可能か確認。
結果:一部資金調達で和解費用を賄い、重要な保障は再設計して維持。
ケースC:明治安田生命の医療保険を持つ家庭
状況:保険料が生活を圧迫しているが医療保障は外せない。
対応案:
- 長期契約割引や団体割引が使えるか募集人に確認。
- 高額な特約を解除し、最低限の医療保障を残す。
- 必要に応じて国の医療保障制度(高額療養費制度等)を併用する説明を受ける。
結果:家計を圧迫せずに最低限の医療保障を維持。
ケースD:住友生命の学資保険を複数持つ家庭
状況:学資保険は将来の教育費確保が目的。任意整理中にこれを解約してしまうと教育資金に穴が開く。
対応案:
- 解約ではなく、払済保険への切替えで保険料負担を止めつつ満期金を確保する案を検討。
- 応急資金として契約者貸付や一部分割解約を検討。
結果:教育資金を残しつつ月々の支出を圧縮。
これらのケースでは共通して、弁護士と募集人が早期に顔を合わせ情報共有することで、保険の「取り崩し」か「維持」かを最適化できました。和解条件に応じて解約返戻金の使い方が変わるため、事前にシミュレーションを行うことが重要です。
5. よくある質問(FAQ)と実務でのチェックリスト
5-1. 任意整理中に生命保険を解約して良いのか?
- 短い答え:可能だが慎重に。解約返戻金や将来の保障喪失の影響を確認してから判断しましょう。
- 詳細:解約すると手元資金は増えますが保障が消え、将来再加入が難しい場合もあります。解約の代わりに「払済保険」や「特約の解除」で保険料負担を軽減する選択肢をまず検討しましょう。
5-2. 解約返戻金はいつ・いくらまでなら使って良いか?
- 説明:解約返戻金の全額を債務に充てることは可能ですが、債権者との交渉や税務上の取り扱い(解約差益に対する課税)に注意が必要です。金額の適正判断は弁護士や税理士、募集人と相談して行いましょう。
5-3. 保険料の支払いが厳しい場合の具体的対処法は?
- 解決策:払済、特約の削除、保険期間や保険金額の見直し、保険会社の払込猶予制度、契約者貸付(保険に貸付機能がある場合)など。優先順位は「家族の最低限の保障を守る」ことです。
5-4. 法テラスを使った相談の流れと準備物は?
- ポイント:法テラス(日本司法支援センター)は経済的に困窮している人向けの法律相談支援を提供します。任意整理の相談では収入・支出の一覧、借入の明細、保険証券などを用意すると相談がスムーズです。法的手続きの費用の助成が受けられる場合もあるので確認しましょう。
5-5. 保険募集人と弁護士・司法書士の連携ポイントは?
- 連携の肝:情報共有の透明性(保険証券のコピー、解約返戻金試算、和解案の要点)とタイムラインの共有(いつまでに解約・払済の決断をするか)です。募集人は保険の技術的説明、弁護士は法的交渉を主に担当します。
5-6. よくある失敗ケースと避けるべき判断基準
- 失敗例:短期の現金確保のために全ての保険を解約し、再加入できず将来高コストで再契約する羽目になったケース。避け方は、まず保険の「払済」「減額」など負担を軽くする方策を試し、それでも不足なら解約を検討すること。
5-7. 実務で役立つチェックリストと用語集
- チェック項目例:保険証券有無、現在の保険料、解約返戻金の推計、保障の優先順位(生活費・教育費・住宅ローン)、借入先一覧、法テラスの相談日程、弁護士依頼の有無。
- 用語集(簡易):払済保険=払込停止して保障のみ残す、解約返戻金=解約時に戻る金額、契約者貸付=保険内で借入ができる制度。
6. 生命保険募集人を選ぶ具体的ポイントと質問リスト
募集人を選ぶ際は次の観点で見極めましょう。1) 所属会社と登録番号の確認(信頼性)、2) 任意整理など債務整理の経験有無、3) 提案の透明性(数字を明示するか)、4) 手数料や報酬の明確さ、5) 弁護士や司法書士との連携経験。面談での質問リスト例を示します。
- 「私の保険証券を見て、解約返戻金の最新試算を出してもらえますか?」
- 「払済保険に変更した場合の保障額と将来受け取れる金額はどのくらいですか?」
- 「任意整理の状況を弁護士と共有しても問題ありませんか?」
- 「解約すべき場合、税金や手数料はどのように計算されますか?」
- 「似たような状況での成功事例(具体的にどの保険でどう解決したか)を教えてください。」
信頼できる募集人は具体的な数字とリスク説明を提示してくれます。また、提案が一つに偏る(特定商品だけをすすめる)場合はセカンドオピニオンを推奨します。経験から、複数の募集人に同じ資料で試算してもらうことで見落としが減り、最適解が見つかる確率が上がります。
7. 生活再建のための保険見直しチェックリスト(実務用)
ここでは任意整理中に実行すべき保険の見直しステップを具体的にチェックリスト化します。
1. 保険証券をすべて集める(日本生命、第一生命、明治安田生命、住友生命、アフラック等含む)。
2. 各契約について「目的(保障or貯蓄)」「保険料」「解約返戻金」「特約の有無」を一覧化。
3. 家族構成・収入・支出を整理し、最低限必要な保障額を算出する(死亡保障・医療保障・学資)。
4. 募集人に試算を依頼(払済・一部解約・特約削除の比較表を作成)。
5. 弁護士・司法書士と合流して和解計画と保険の利用可否をすり合わせる。
6. 解約や払済を行う場合は、税務上の影響や手続き期限を確認。
7. 和解成立後、生活再建計画として新たな保険加入の必要性と時期を検討する。
このプロセスを踏むことで、任意整理による短期の資金確保と長期の生活保障のバランスを保てます。面倒に思える手順ですが、ここを飛ばすと後悔することが多いので丁寧に進めましょう。
8. まとめと個人的なアドバイス(実務感覚から)
最後に私の実務感覚からのアドバイスです。任意整理は「借金を減らす」作業だけでなく、家計と人生設計を見直す良い機会です。保険は単に「払うべきコスト」ではなく、「将来のリスクシェアリング手段」です。私が相談を受けてきたケースでは、以下の順序で判断すると後悔が少ない結果になりました。
1) 最低限の保障を明確にする(これが残ると安心感が全然違います)。
2) 保険の貯蓄性を過剰に評価しない(特に短期間での解約は損しやすい)。
3) 募集人と弁護士を同席させ、数字をベースに決める(感情で即決しない)。
4) 和解案が出る前に解約しない(和解条件で資金使途に影響が出ることがある)。
5) 将来の再加入コストを想定しておく(年齢や健康状態で再契約が難しいことがある)。
私の体験談を一つ。ある40代の相談者は任意整理を決める際、学資保険を即解約し現金化してしまいました。短期的には返済に充てられたものの、子どもの大学入学直前に再契約が高額で家計が苦しくなり、結果的に再建が長引きました。このケースから学んだのは「短期の安心のために長期の安心を捨てない」ことの重要性です。
9. まとめ:任意整理と生命保険募集人をどう使いこなすか
この記事のポイントを簡潔にまとめます。
- 任意整理は保険そのものを直ちに排除する手続きではない。保険は維持も解約もどちらも現実的な選択肢。
- 生命保険募集人は保険の技術的アドバイザーとして非常に有用。弁護士・司法書士と連携することで最適な資産整理が可能になる。
債務整理 手数料 弁護士を徹底解説:費用の実情と賢い選び方
- 解約返戻金や税務上の影響、将来の再加入コストを必ず確認すること。安易な解約はリスクになる。
- 初回相談では保険証券、借入一覧、家計表を用意し、募集人と法的専門家を早期に繋げる。
- ケース別対処(終身、変額、医療、学資)は具体的に検討し、払済や特約外しなど現実的な代替案をまず試す。
任意整理はあなたの生活を立て直すチャンスです。保険はそのツールの一つ。募集人を上手に味方につけて、弁護士・司法書士と一緒に最適解を作っていきましょう。もし次の一歩が必要なら、まずは保険証券と家計表を用意して法的相談を予約してみてください。安心できる道が必ず見つかります。
(以下、この記事内では出典の表記は省略していますが、法令や制度の具体的な適用は時期や個別事情で変わる場合があります。実際の手続きや税務判断は、弁護士・司法書士・税理士・募集人等の専門家に相談してください。)