この記事を読むことで分かるメリットと結論
結論を先に言うと、個人再生で「車を残す」ことは決して不可能ではありません。ただし「条件を満たすこと」「裁判所や監督委員に納得できる説明をすること」「収支計画で維持費を合理的に示すこと」が必要です。本記事を読むと、車の査定基準、ローンの扱い方、必要書類、地方裁判所の運用傾向、職業別の実務シミュレーション、専門家に聞くべき質問まで網羅できます。配送業や自営業で車が命綱の方、通勤や介護で車が必要なケースに特に役立つ内容です。この記事を最後まで読めば、自分のケースで車を残せる可能性とそのために今日からできる準備が見えてきます。
個人再生で「車を残す」はどうなる?費用シミュレーションと相談のすすめ方
「個人再生で車を残したい」「車をどう扱えば得になる?」──こうした検索でここに来たあなたへ。まず結論から端的にお伝えします。
- 個人再生でも車を残せるケースは多いが、必ず残せるわけではない。鍵は「その車のローン(担保)がどうなっているか」と「そのローンを今後どう支払うか」にある。
- 正しい選択は債務の内訳・収入・家族構成・車の価値などを見て決まるため、最初に弁護士等による無料相談を受け、具体的な方針と見積りを出してもらうのがおすすめ。
以下、初めての方にもわかりやすく整理していきます。
1) 「個人再生で車は残せる?」— 基本の考え方
ポイントは「担保付きの債権(担保権)」です。車の扱いには主に次のパターンがあります。
- 所有権留保やローンで担保が付いている(一般的な自動車ローン)
→ 担保権は原則として残ります。つまり、ローンを支払い続ければ車は残せる可能性が高い。支払いを止めると、債権者は担保(車)を引き上げることができる。
- 完済済みで担保がない(自分名義でローンなし)
→ 個人再生の対象となっても車はそのまま残る(ただし高額資産は再生計画に影響する場合あり)。
- ローン残高があるが、担保権の設定状況や債権者との契約内容により扱いが変わる
→ 個別判断が必要。
つまり「車を残す=担保付きローンを継続して支払う」ケースが一般的です。個人再生で他の借金を大きく圧縮して月々の負担が下がれば、担保ローンの支払いを続けやすくなり車を維持できる、というのが現実的なメリットです。
注意点:
- 担保付き債権は個人再生の“自動的なカット対象”ではないため、車ローンをどう扱うかは手続きを進める前に整理しておく必要があります。
- 車のローンを残して再生手続きに入る場合、再生後も債権者への支払いを怠ると引き上げられます。
2) 他の債務整理手段と「車」に関する違い(簡潔比較)
- 任意整理
- 弁護士が債権者と直接交渉して利息カットや分割にする方法。ローン(担保)については、担保権がある場合は原則そのまま支払いを継続する必要がある。処理が比較的早く費用も個人再生より低めのことが多い。
- 個人再生(今回の焦点)
- 裁判所を使う手続きで、一定の条件のもとで大幅な減額(生活再建に見合った支払)を目指す。担保付き債権はそのまま扱われるのが基本だが、結果的に月々の負担が減れば車を残せる可能性が高い。
- 自己破産
- 財産価値がある場合は換価処分される可能性がある。担保付きローンがある車は、担保権者が担保を取り上げる方向に動きやすい(ケースにより異なる)。
要するに「車を残したい」なら、任意整理か個人再生のほうが自己破産より現実的に残しやすい。ただし、どの手続きが最適かは総合的に判断する必要があります。
3) 費用の目安と簡単シミュレーション(イメージ例)
※以下はあくまで「イメージの数値」です。実際の減額率や費用は案件ごとに変わります。正確な見積りは弁護士に相談してください。
前提サンプル(仮定)
- 総借金(うち無担保債務): 3,000,000円(無担保部分)
- 車ローン(担保): 残債 500,000円/月々の支払い 15,000円
- 返済期間候補: 60ヶ月(5年)
例A:任意整理(利息カット、元本はそのまま分割)
- 無担保部分の元本:3,000,000円(利息カットで元本のみを60回で返済)
→ 月々約50,000円
- 車ローンは支払い継続:15,000円
- 合計月額イメージ:65,000円
例B:個人再生(仮に無担保が60%に削減されたと仮定)
- 無担保が60%に削減=1,200,000円を60回で返済
→ 月々約20,000円
- 車ローン:15,000円
- 合計月額イメージ:35,000円
上の数字は「仮定」に基づく計算です。個人再生でどの程度減額されるかは債務総額や収入などで大きく異なるため、まずは専門家に個別シミュレーションしてもらうことが重要です。
費用(弁護士費用・実費)の概観
- 任意整理:弁護士費用の相場は事務所によるが、比較的低め(事案・債権者数により増減)。着手金や成功報酬が発生するパターンが多い。
- 個人再生:裁判所手続きが伴うため、弁護士費用は任意整理より高くなる傾向。裁判所手数料や再生委員費用等が別途発生することがある。
- 自己破産:ケースにより費用は変動。複雑な場合は弁護士費用が上がる。
(いずれも事務所や事案で差が大きいため、具体的金額は必ず見積りを取って比較してください)
4) 相談(無料)を受けるべき理由と相談で聞くべきこと
なぜ弁護士に無料相談(初回無料が多い)を受けるべきか
- 事案ごとに「車を残す最善策」は異なる:担保の有無、ローン条項、収入と支出の状況で最適解が変わる。
- 書類作成・裁判所対応は専門家に任せるとミスが少ない。特に個人再生は手続きが複雑。
- 交渉(債権者対応)や再生計画の作成は専門家の経験が大きく影響する。
相談時に必ず確認すること(チェックリスト)
- 自分の債務の種類(担保付か無担保か)をどう評価しているか。
- 車を残す具体的な方法(支払い継続・担保の評価・代替案)。
- 期待できる減額の目安(過去の類似事例の結果)。
- 弁護士費用の内訳(着手金・報酬・実費・分割払いの可否)。
- 手続きにかかる期間の目安と、その間の生活への影響。
- 弁護士が「車を残すケース」をどれだけ扱っているか(実績)。
- 手続き中に車を売却・処分する必要があるかどうかの判断基準。
5) 弁護士事務所やサービスの「選び方」—競合との差をどう見るか
選ぶポイント(優先順位つき)
1. 実績・経験
- 個人再生・車を残す案件の経験が豊富か。過去の類似ケースに対する判断を聞く。
2. 料金の透明性
- 着手金・報酬・実費が明確か。分割払いの可否も確認。
3. 対応のスピードと連絡の取りやすさ
- 初回相談の対応、返答の速さ、案内がわかりやすいか。
4. 相談時の方針提示の具体性
- 「可能性がある」「難しい」だけでなく、理由と選択肢を示してくれるか。
5. 信頼性・弁護士の専門性
- 家計と資産を総合的に見て最善策を立案できるか。
競合サービスとの違い
- 一般の債務整理業者(非弁行為を行う業者)と比べて、弁護士は裁判所手続きや法的交渉を直接行える点が強みです。また、車など担保資産の扱いについて法的観点から的確に判断できます。
- 弁護士事務所の中でも、個人再生に注力しているところは裁判所対応や再生計画のノウハウが蓄積されています。料金やサポート範囲が異なるので、複数相談して比較するのが賢明です。
6) 申し込み~手続きの流れ(簡潔)
1. 無料相談の予約(電話や問い合わせフォーム)
2. 初回相談(収入・債務明細・車の契約書・車検証などを持参)
3. 方針決定(任意整理/個人再生/自己破産など)と見積り提示
4. 依頼(委任契約)→ 着手金や書類準備
5. 手続き実行(債権者通知、交渉、裁判所提出等)
6. 再生計画の履行(支払い開始)
持参すると良い書類(最低限)
- 借入一覧(明細、残高が分かるもの)
- 車のローン契約書・支払明細・車検証(所有者・使用者情報)
- 給与明細・源泉徴収票・通帳の写し(収入確認のため)
- 家計の支出が分かる資料(家賃、保険等)
7) 最後に:まずは無料相談で「車を残せるか」を確かめてください
車を残すことは重要な生活基盤の維持につながりますが、誤った手続きや判断は意図しない資産喪失につながることもあります。個別の事情で最適解は必ず変わりますから、まずは弁護士の無料相談で「あなたのケースで車をどう扱えば最も得か」を具体的にシミュレーションしてもらいましょう。
相談時のメモ用チェックリスト(コピーして使ってください)
- 借金の総額(担保・無担保の内訳):
- 車ローン残高と月々の支払額:
- 車の名義(自分/ローン会社):
- 月収(手取り)と固定支出:
- 最重要希望(例:車は絶対残したい/車は手放せるが住居は残したい 等):
まずは無料相談で現状を見てもらい、可能性とコストを明確にしてから次の一手を決めましょう。ご希望なら「相談前に準備すべき書類のチェックリスト」や「相談で使えるメモテンプレート」を作ってお渡しします。必要でしたら教えてください。
1. 個人再生で車を残す現実性:条件と判断基準をやさしく説明
個人再生とは、借金を大幅に減らして分割返済を行う法的手続き(民事再生法に基づく)で、住宅ローン特則を利用して持ち家を守ることができる場合もあります。では車はどうか?ここが悩みどころですね。結論として、車は「生活・事業に必要不可欠」と裁判所や監督委員に判断されれば残せますが、価値(時価)やローンの有無、代替手段の有無で結果は変わります。
- なぜ判断が分かれるのか:個人再生は債権者の利益を確保する必要があるため、高価な資産は売却して債権者に配当するのが原則です。車も資産ですから、単純に「必要だから残したい」と言うだけでは不十分です。
- 裁判所が注目するポイント:車の時価(査定額)、ローン残高、使用実態(通勤/業務/家族介護)、代替手段の有無(公共交通、会社の車)、収支計画で車維持費が妥当かどうか。これらを総合的に判断します。
- 実務上の目安:例えば商売道具として不可欠なトラックや配送車は残せる可能性が高い傾向があります。一方、複数台所有や高級車は処分対象になりやすいです(東京地裁・他の裁判例運用に基づく一般的傾向)。
経験的ポイント:私が関わった案件では、配送業のケースで車を残しつつ再生計画が認可された例があります。そのときは、①車が売上の源泉であることを確実な売上データで示したこと、②車の査定でローン残高が時価を下回っている点(アンダーローン)を明示したこと、③収支表に燃料・整備費を細かく記載して妥当性を説明したことが効果的でした。
メリット・デメリット(要約)
- メリット:仕事や生活を維持できる、移動コストの急な増減を避けられる。
- デメリット:車の維持費を再生計画で何年も負担する必要がある。ローンを完済できない場合は担保処理が問題になることもある。
実務上の注意点:早めに弁護士や司法書士に相談し、車の査定と収支計画を用意しておくこと。裁判所に提出する財産目録や収支表は丁寧に作ると審理がスムーズです。
2. 車を残すための実務条件と準備:具体的な書類と査定のコツ
ここでは「車を残す」ために具体的に何をすればよいか、実務的に深掘りします。ポイントは「車の価値を正確に示す」「なぜその車が必要かを説得的に説明する」「ローン処理と収支計画を整える」の3点です。
2-1. 車の価値と査定のポイント(走行距離・年式・事故履歴・状態)
車両価値は査定次第で大きく変わります。査定で重要な項目は年式、走行距離、修復歴、車検の残存期間、整備履歴、人気の車種かどうか(需要)、装備(寒冷地仕様など)です。たとえば軽トラックや商用バンは業務用途で需要が高く、中古市場での流通性が良ければ時価が高めに出ることがあります。査定を取るコツ:
- ディーラー査定・中古車買取店(ガリバー、ビッグモーター等)複数で比較。
- 査定前に点検整備や車検を直しておく(費用対効果を計算)。
- 修復歴やメンテ履歴の証明書を用意すると査定が安定。
実務Tip:査定結果は裁判所に提出する客観的資料になります。複数の査定書を取って「中央値」を説明するのが有効です。
2-2. 車のローン状況と再生計画の関係
ローンがある場合は「ローン残高」と「車の時価」の関係が重要です。主に以下の3パターンがあります。
- アンダーローン(車価 > ローン残高):債務超過でないため、車を残す交渉がしやすい。
- オーバーローン(車価 < ローン残高):欠損があるため、残す場合はローンの扱いを具体的に説明する必要あり。ローン会社との調整が必要です。
- 有担保のケース(ローンが車に担保設定されている):担保解除や残債の処理を再生計画でどう扱うかが重要。
実務的には、ローン会社(オリコ、アプラス、信販系、銀行ローン等)と早期に話をして、再生計画での取扱い案を確認しておくと裁判所も納得しやすいです。
2-3. 生活必需性の証明方法(通勤・業務・家族支援など)
裁判所や監督委員は「その車が本当に必要か」を重視します。説得力のある証拠例:
- 勤務証明書や業務委託契約書(配送契約の有無)
- 収支表における通勤経路と公共交通の不便さの説明(最寄り駅からの距離、バスの本数)
- 家族の介護記録や通院証明(車が介護に不可欠な場合)
- 過去の売上データ(車が事業用である場合、売上・取引先情報)
私の体験談:介護のために車が必要だったケースでは、病院の通院記録や介護認定の写しを添付したことで車を残せた例があります。書類で「必要性」を補強するのが鍵です。
2-4. 必要書類の整理と提出スケジュール
最低限そろえる書類(車を残すために有効なもの):
- 財産目録(車両の明細)
- 車検証のコピー
- 自動車保険の証券(任意保険)
- ローン契約書・残高証明書
- 車両査定書(複数あれば尚良)
- 収支計画(家計簿・給与明細・事業の売上資料)
- 使用実態を示す書類(勤務証明書、介護記録など)
スケジュール例:事前相談→査定取得→書類整理(2~4週間)→申立て準備→裁判所提出。早めに準備することで審理がスムーズになります。
2-5. 裁判所・監督委員の視点と判断基準(地方裁判所の運用例)
地方裁判所ごとに運用差はありますが、一般的には次の点を見ます:
- 車の必要性(職業・生活)
- 車の流通性(高価すぎないか)
- 収支計画の合理性(維持費・保険・税金の記載)
- 債権者の公平性(残すことで他の債権者の不利益が大きくないか)
実務では、東京地方裁判所や大阪地方裁判所の運用例を参考にすると、商用車や事業用車は比較的説明が通りやすい傾向があります。ただし最終判断は監督委員や裁判官の裁量です。
2-6. ケース別の実務ポイント(車種・用途・地域差)
- 都市部:公共交通の充実度を説明できれば車が不要と判断されやすい。逆に駐車場や燃費負担が重視される。
- 地方:公共交通の乏しさを示せば車の必要性が認められやすい。
- 車種:軽自動車や商用車は残せる可能性が高い。高級車は処分対象になりやすい。
- リース車:リース契約は所有権が業者にあるため扱いが異なる。リース契約の継続可否は契約内容次第。
3. ペルソナ別シミュレーション:あなたのケースで車を残せるかを具体化
ここでは設定されたペルソナ別に、車を残す判断材料と実務的な進め方を具体的に示します。各ケースで提出すべき資料や弁護士に聞くべきポイントも挙げます。
3-1. 35歳・配送業の男性ケース(車が命綱)
状況:軽トラックを所有。日々の配送で売上の大部分を稼ぐ。ローン残あり。
- 判断材料:車が売上に直結するため「事業用財産」として残す主張が有効。売上明細、配送契約、納品書、燃料・整備費の実績を用意する。
- 収支計画の組み方:月間売上、変動費(燃料・高速代)、固定費(保険・税・ローン)を明記。再生計画での返済原資を明確化。
- ローンの整理:ローン会社に協力を求め、再生計画での取り扱いを事前に確認する。アンダーローンであれば残しやすい。
- タイムラインと書類:査定書、車検証、ローン残高証明、過去3ヶ月~1年分の売上明細、取引先契約書。
- 弁護士に聞くべきこと:車を残す場合の再生計画への影響、ローン会社との交渉方針、収支の保守的見積もり。
実務注意:業務用車は残せる場合が多いが、債権者に不公平感を与えないよう、他の財産処分とのバランスも説明する必要があります。
3-2. 42歳・正社員の女性ケース(通勤で車が必要)
状況:郊外住まいで最寄り駅まで徒歩30分、バスは1日数本。通勤に車を使用。ローンはなし。
- 判断材料:公共交通が不便な地域性と通勤の安全性・時間短縮を示す。勤務先からの勤務証明書や通勤時間の比較表が有効。
- 再生計画の工夫:生活費を見直し、車維持費(保険、税、ガソリン、駐車場代)を節約する具体策を提示。例えば、保険の見直し、燃費改善、月次支出の削減目標。
- 必要書類:車検証、保険証、駐車場契約書、給与明細、家計簿。
- 相談ポイント:裁判所が「代替交通手段がある」と判断した場合の対応。家計の見直しで車を維持する合理性の説明方法。
筆者コメント:通勤目的の車は、地域性が強く影響します。地方では説得力を持ちやすいです。
3-3. 50歳・自営業の男性ケース(車が商売道具)
状況:中古車販売/整備業を営んでおり、車が資産かつ在庫の役割も果たす。
- 判断材料:車が事業資産であることを示すため、仕入れ・販売の記録、顧客リスト、事業計画を用意する。事業に不可欠なら残す優先度が高まります。
- 車価値の算定:在庫や商用車は査定方法が通常車と異なる。業界相場や販売予定の見積書が必要。
- 事業と私生活の説明:車を残すことで事業が継続できること、その結果再生計画の返済原資が生まれる点を明示。
- 実務注意:事業再建計画と個人再生計画を整合させること。事業収支が不安定だと車維持は厳しく見られる可能性あり。
3-4. 28歳・IT系の女性ケース(リモート増でも車が必要)
状況:リモート勤務だが、子どもの送迎や買い物で車が必要。小型車を所有、ローン少額。
- 判断材料:家庭の生活動線や子育てで車の必要性を示す。近隣の交通環境、子どもの学校や保育園の場所を明らかにする。
- 収支改善の工夫:通信費やサブスクの見直し、駐車場代の交渉、自転車やカーシェアの検討を資料化。
- 書類:家族状況証明、学校の場所、給与明細、家計簿。
- 専門家に聞くべき点:再生計画で車を残す場合の現実的負担と、無理のない支払プラン。
3-5. ケース別のリスクと代替案
共通のリスク:
- 車を残しても維持費が重荷となり、再生計画違反になる可能性。
- ローン会社が担保処理を主張するケース。
- 裁判所が合理性を認めず車の処分を命じる可能性。
代替案:
- 任意売却して生活費に充当し、公共交通やレンタカー、カーシェアを活用する。
- 低燃費・小型車への買い替え(ただし新車購入は避ける)。
- 事業用車ならリースやレンタルで代替可能か検討する。
具体例:リース車や会社車の場合は所有者が業者であるため、個人再生の対象にならない場合が多いです。ただし契約内容の確認は必須です。
4. 申立ての実務フローと勝率を上げるコツ(弁護士・司法書士の活用法)
個人再生申立ては複雑です。車を残すケースでは、準備が勝敗を分けます。ここではステップごとに実務的なコツを紹介します。
4-1. 事前相談と法的助言の受け方(弁護士・司法書士・法テラス活用)
- 初回相談:弁護士事務所や司法書士に事前相談(面談)を。資料は最低限、給与明細、請求書、車検証を持参すると話が早く進みます。
- 法テラス:収入が一定以下なら費用の立替制度が利用できる場合もあります。まずは法テラスで相談可否を確認。
- 選び方:個人再生の実績がある事務所、交通や車に関する知見がある弁護士を選ぶと安心。
アドバイス:相談時に「車を残したい」と明確に伝え、必要書類のリストをもらって早めに準備を始めましょう。
4-2. 財産目録・収支計画の作成ポイント(実務で使えるテンプレ的説明)
財産目録は「どんな財産があるか」を明確にする書類で、車は必ず記載します。収支計画は裁判所が最も重視する部分の一つです。
- 財産目録:車の年式、車台番号、査定額、ローン残高、保険状況を記載。
- 収支計画:収入(給与、事業収入)と支出(生活費、車維持費、ローン返済)を月単位で細かく。予備費や季節変動も考慮。
- テンプレのコツ:支出は実際の領収書に基づいて作ると説得力が増します。車の維持費も過去6~12ヶ月の実績を基に示すとよいです。
4-3. 再生計画案の作成と裁判所提出の流れ(東京地裁・大阪地裁など)
- 再生計画案の作り方:債権者に与える配当(減額後の分割返済計画)を明記。車を残す場合は、維持費の根拠を添付。
- 裁判所への提出:書類一式をまとめて提出。地方裁判所ごとにフォーマットや必要書類が若干異なるため、事前確認が必要。
- 審理:監督委員や裁判所が書類をチェックし、不明点は追加説明を求めることがあります。ここで車の必要性を論理的に説明できると有利です。
4-4. 審理・監督委員の役割と対応策
監督委員は申立人の財産調査や再生計画案の妥当性を審査します。ポイントは誠実性(資料の整合性)と説明力。
- 対応策:事前に査定書や使用実態、収支実績を用意し、監督委員の質問に即答できるようにすること。追加資料の提出は早めに。
4-5. 車の扱いを確定させる最終手続きと生活設計の見直し
- 認可決定後:車を残すことが認められれば、再生計画に従って返済・維持を実行。計画違反は最悪の場合再生計画の取下げや破産につながることも。
- 生活設計見直し:支出管理の習慣化、保険の見直し、定期的な家計レビューを実施。車の予防整備で将来の修理費を抑えるのも有効です。
4-6. 手続完了後のフォローアップ(支払い計画の遵守、家計管理のコツ)
- 支払いの遅延を出さないための仕組み:口座自動振替、専用の返済スケジュール表の作成。
- 家計管理のコツ:月次の収支チェック、半年ごとの見直し、家族での情報共有。
- 長期的対策:車の燃費改善や車種変更による支出削減、必要なら副業や収入増対策を検討。
5. よくある質問と誤解の解消:車に関するQ&Aで不安をスッキリ
ここでは実務でよく聞かれる疑問にQ&A形式で端的に答えます。特に誤解されやすい点に焦点を当てます。
5-1. 「車を残す条件は厳しすぎるのでは?」という疑問への実務回答
回答:厳しさは相対的です。仕事や生活に不可欠であることを客観資料で示せば、残る可能性は高まります。単に「必要」と主張するだけでなく、勤務証明・売上データ・代替交通の不在などで補強するのがポイントです。
5-2. 車の残存価値を有利に見積もるコツ
- 中古車の相場を調べ、複数の査定を取得。
- 車検残存期間や整備履歴を整えて査定を上げる。
- 商用車なら業界相場や稼働率を示すデータを添付。
注意点:過大評価は逆効果。裁判所は過大な自己申告に厳しいため、査定書など客観証拠で裏付ける。
5-3. 車以外の財産をどう扱うべきかの考え方
- 他の財産(預貯金、不動産、株式など)は同様に評価されます。優先順位の原則に従い、重要なのは「全体のバランス」と「債権者への公平性」です。
- 高額資産は処分対象になりやすいので、早めの相談で処分方法や代替案を検討。
5-4. 再生計画が認可されない場合の選択肢
- 申立て却下や認可不可になった場合、破産手続きが次の選択肢になる可能性があります。破産では車の扱いは所有形態や担保状況で異なります。任意売却や私的整理(任意整理)も含めて専門家と相談すべきです。
5-5. 専門家費用の目安と依頼時のチェックポイント
- 費用の目安:弁護士報酬は事務所により幅がありますが、個人再生の事案は一般に着手金・成功報酬の組み合わせで見積もられます。法テラスの支援が使える場合も。
- 依頼時のチェック:実績、成功事例、費用の内訳、連絡の頻度、裁判所対応の経験有無を確認しましょう。
まとめ:今日から何をすれば車を残せる確率が上がるか
最後に今日からできるステップをシンプルにまとめます。
1. まず車の査定を複数取る(2~3社)。査定書を保管する。
2. 車検証・保険証・ローン残高証明を揃える。
3. 生活・事業で車が必要である証拠(勤務証明、売上明細、介護記録)を集める。
4. 家計の実績(給与明細、領収書)を6~12ヶ月分用意して収支計画を作る。
5. 早めに個人再生に実績のある弁護士・司法書士に相談する。可能なら法テラスも併用。
一言アドバイス:書類を整えて「なぜ車が必要なのか」を数字と書類で示せれば、裁判所の判断はグッと有利になります。感情的な主張だけではなく、客観的な証拠を準備することが成功の鍵です。まずは査定と収支の見える化から始めましょう。相談は早ければ早いほど有利になります。
破産宣告 通知を受けたらどうする?|誰にでも分かる手続き・生活設計・相談先ガイド
参考・出典(この記事で参照した主な公的資料・実務参考先)
- 民事再生法(法令本文)
- 東京地方裁判所:個人再生手続に関する運用案内
- 大阪地方裁判所:個人再生の手続案内
- 法テラス(日本司法支援センター):個人再生・法的支援に関する案内
- 日本弁護士連合会:個人再生の一般的説明
- 実務書・弁護士事務所や司法書士事務所の公開している個人再生手続の解説(複数)
(注)本記事は一般的な情報提供を目的としています。個別の法的助言が必要な場合は、弁護士または司法書士などの専門家にご相談ください。裁判所の運用や手続きの詳細は地域や年度によって異なる場合があります。