この記事を読むことで分かるメリットと結論
結論から言うと、個人再生は「自宅を守りつつ債務を分割・圧縮」できる有力な選択肢で、連帯保証人がいる場合でも手続きの設計次第で保証人へのダメージを抑えられます。ただし、保証人への影響はケースごとに大きく変わるため、早めの専門家相談と再生計画の慎重な作成が鍵です。本記事を読むと以下がわかります。
- 個人再生の基本仕組みと「分割(再生計画)」の実務
- 連帯保証人が負うリスクの具体的タイミングと回避策
- 自宅を守るための具体条件と設計例(収支シミュレーション付き)
- 必要書類、費用目安、専門家の見つけ方、よくあるQ&A
「個人再生」「連帯保証人」「分割」で検索したあなたへ — まず押さえておくべきことと、実践的な選び方・費用シミュレーション
状況によって最適な債務整理は変わります。特に「連帯保証人付き」の借金がある場合は、本人だけを救済しても保証人に請求がまわる可能性が高く、手続きの選び方や弁護士の介入が重要です。ここでは、あなたが知りたいポイントを分かりやすく整理し、実際の費用イメージや選び方・申し込みに進むための手順までご案内します。
まず結論(読む時間がない人向け)
- 個人再生は「借金を大幅に圧縮しつつ(裁判所が認めれば)家を残せる可能性がある手続き」。収入・資産などで適否が決まる。
- ただし、連帯保証人がいる債務は、個人再生で主債務者の返済額が減っても、保証債務は引き続き請求されることが多い。保証人保護のための別対策が必要になる場合がある。
- 任意整理や自己破産など、他の選択肢との比較・専門家による個別検討が重要。まずは弁護士の無料相談(初回相談無料の事務所など)で現状を診断してください。
「個人再生」と「連帯保証人」の関係(要点)
- 個人再生は裁判所の認可を得て、再生計画に基づき借金の総額(主に無担保債権)を一定割合・一定額まで減らして分割弁済する制度です。住宅ローン特則を使えば自宅を残すことが可能な場合もあります。
- 重要な点:連帯保証人(連帯債務・保証)は、主債務者の手続きで自動的に消えるわけではありません。債権者は保証人に対して「全額」や「減額されなかった残額」を請求できるケースが多いです。つまり主債務者が個人再生で減額を受けても、保証人が請求を受けるリスクは残ります。
- 結果として「本人は再生で助かっても、保証人(親族・友人)に大きな負担がいく」ことが現実的なリスクです。
- 対策としては(代表例)
- 保証人と話し合い、双方で解決策を検討する(保証人自身が債務整理を行う等)。
- 債権者との個別交渉で特別措置を取り付けられるか弁護士が交渉する。
- ケースによっては任意整理や自己破産が相応しい場合もある(それぞれ保証人への影響が異なる)。
※具体的な適用・結果は個別事情(債務の種類、金額、収入、資産、保証契約の内容等)で変わります。必ず弁護士に相談してください。
主な債務整理の選択肢と「連帯保証人」への影響(比較)
- 任意整理
- 内容:債権者と直接交渉し利息カット・分割条件等を合意して毎月返済にする。
- 保証人への影響:原則、保証契約は残る。債権者が保証人に請求する可能性があるため、保証人リスクは減らない場合が多い。
- メリット:手続きが比較的簡易で柔軟。裁判所手続きではない。
- デメリット:債権者の同意が必要。合意できない債権者がいると全体の解決にならない。
- 個人再生(民事再生)
- 内容:裁判所の関与で借金を減額(一定の最低弁済額)して分割返済。住宅ローン特則で自宅を残せる可能性あり。
- 保証人への影響:主債務が減額されても、保証人には請求されるリスクがある。保証人を保護するための別途対応が必要な場合がある。
- メリット:大幅な減額が可能。職業制限や資格制限が少ない。
- デメリット:手続きの要件がある(収入、資産、継続的収入等)。手続き・期間は任意整理より大掛かり。
- 自己破産
- 内容:免責が認められれば主債務が消滅する。
- 保証人への影響:主債務が免責で消滅すると、保証契約は原則として効力を失うため、保証人への請求は消滅する場合が多い(ただし例外あり)。この点で保証人保護の観点では有利になるケースがある。
- メリット:借金がゼロになる可能性。
- デメリット:資格制限や財産処分等の影響、社会的影響(一定の職業制限など)。
よくある疑問(Q&A)
Q. 個人再生で「保証人も助かる」ことはありますか?
A. 原則として保証契約は独立しているため、主債務が減っても保証人が責任を負うことが多いです。保証人を守るためには保証人自身が別途整理をするか、債権者と交渉して対応する必要があります。
Q. 夫婦で債務があるが、連帯保証はどう扱われますか?
A. 夫婦それぞれの責任・保証の範囲で変わります。共同名義や連帯保証の有無、財産の状況で最適な方法が違うため、個別相談が必須です。
Q. 弁護士に頼むと費用はどれくらいかかりますか?
A. 事務所や案件規模で幅があります(下に目安のシミュレーションを示します)。初回の事情聴取・方針提案を無料で受けられる弁護士事務所もあるので、比較検討してから依頼すると安心です。
費用の目安とシミュレーション(代表的ケースで試算)
以下は「理解しやすいためのモデルケース」としての試算例です。実際の金額は債務内容・債権者数・弁護士の報酬設定・裁判所費用等で変わります。必ず個別相談で見積りを取りましょう。
前提の説明
- 弁護士報酬は事務所ごとに異なります。ここでは「一般的に見られる目安レンジ」を提示します。
- 表示の「月額」は仮の返済案イメージです。実際の分割期間や割合は手続きで決まります。
ケースA:無担保債務のみ、合計300万円、連帯保証人あり
- 任意整理(成功した場合)
- 弁護士着手金(目安):債権者1社あたり3~5万円 × 債権者数
- 減額利息のカットで月々返済額を軽減、返済期間3~5年で月額目安:5万~9万円(個人差)
- 保証人:依然として請求のリスクあり
- 個人再生
- 弁護士費用(目安):30万~60万円程度(事務所・難易度で上下)
- 裁判所手続等の実費:数万円~数十万円の可能性
- 再生計画による返済総額の例(仮):再生で50%に圧縮→返済総額150万円を3~5年で返済 → 月額約2.5万~4.2万円
- 保証人:主債務が減っても保証人に請求されるリスクあり(保証人対策が必要)
- 自己破産
- 弁護士費用(目安):20万~50万円程度
- 裁判所費用等:実費あり
- 結果:免責が下りれば債務消滅→保証人への請求は原則消滅するケースが多い(ただし例外あり)
ケースB:借入800万円(住宅ローン別)、連帯保証人あり(複数債権者)
- 個人再生が選択肢に入るケースが多い(住宅ローン特則と無担保債務の整理を組み合わせることが可能)
- 弁護士費用(目安):40万~80万円程度(債権者数が多いと手間増)
- 分割期間例:3~5年で再生計画(ただし再生では最低弁済額等の算定が必要)
- 保証人:保証人が複数いる場合、打ち合わせ・交渉が複雑化。保証人保護のための追加対応が必要になることが多い。
注意点(費用について)
- 任意整理は債権者1社ごとの手続きと報酬設定が多く、債権者数が増えると費用が比例します。
- 個人再生・破産は裁判所対応・書類作成が多く、事務所で一括料金として設定しているケースが多い。
- 事務所によっては分割支払に対応しているところもあります。初回相談で支払い方法を確認しましょう。
弁護士(または専門家)を選ぶときのポイント
1. 個人再生・保証人案件の経験が豊富か
- 経験年数だけでなく「連帯保証人が関係する案件の取り扱い実績」があるか確認しましょう。
2. 手数料体系が明確か(着手金・報酬・実費の内訳)
- 見積りを文書で出してもらい、後から追加費用が発生する条件を確認します。
3. 初回相談で方針を具体的に示してくれるか
- 可能な選択肢(任意整理・個人再生・破産)と、それぞれの見込み・保証人への影響を整理して説明してくれる事務所が信頼できます。
4. 連絡の取りやすさ・対応の丁寧さ
- 毎回の報告や債権者対応の窓口になるため、コミュニケーションが取りやすいかを重視。
5. 無料相談・初回診断を活用する
- 初期の方針判断だけでも弁護士の見立てを聞いた上で選ぶと安心です(相談無料の事務所を活用しましょう)。
6. 司法書士との違いを確認
- 手続き内容や代理範囲で差があります。個人再生や訴訟対応では弁護士を選ぶことが一般的です。
申し込み(相談)までの実際のステップ
1. 書類を準備する(概略だけでOK)
- 借入一覧(残高、貸金業者名、利率、保証人の有無)
- 収入証明(給与明細・源泉徴収票)、家計の概況(毎月の収支)
- 保有資産(預金、車、不動産など)
2. 弁護士に初回相談予約(初回無料の事務所を優先して探すと負担が少ない)
3. 初回相談で「方針(任意整理・個人再生・破産の可能性)」と「概算費用」を提示してもらう
4. 見積りと方針に納得できれば委任契約 → 弁護士が債権者対応・手続き開始
5. 手続き中は弁護士が債権者と連絡を取り、あなたは生活再建に集中
まとめと次の一手(今すぐ何をすべきか)
- 連帯保証人がいる場合は「本人だけの判断」では不十分。保証人に請求がいく可能性が高いため、弁護士と早めに現状を整理することが不可欠です。
- 個人再生は有力な選択肢ですが、保証人問題の扱いを含めた総合判断が必要です。自己破産が保証人にとって有利なケースもあります(ケースにより異なる)。
- まずは「弁護士の無料相談」を利用して、あなたの具体的な借入状況・保証契約の中身・収入・資産を踏まえた見立てを受けてください。複数の弁護士の意見を聞いて比較するのも有効です。
もしよろしければ、ここで以下の情報を教えてください(相談時にあると弁護士の初見が速くなります)。教えていただければ、さらに具体的な準備アドバイスを差し上げます(この場での手続き代行はできませんが、相談準備はお手伝いします)。
- 借金の総額と主な貸金業者(ざっくりでOK)
- 保証人の有無(誰が保証人か、複数か)
- 毎月の手取り収入と家計のざっくりした収支
- 持ち家の有無(住宅ローンの有無)
まずは無料相談で「あなたの場合に最も現実的で最良の選択は何か」を確認しましょう。必要なら相談先の探し方や、初回に持っていく書類のチェックリストもお渡しします。どんな形で進めますか?
1. 個人再生の基本をまず理解しよう — 何ができて何ができないのか
個人再生(民事再生手続の個人版)は、裁判所を通して借金の一部を圧縮し、原則3年(事情次第で最長5年)程度の分割払いで返済していく仕組みです。特徴は「住宅ローン特則」を利用すればマイホームを手放さずに再建できる点。破産とは違い、所有財産を原則維持しつつ債務の負担を軽くする点がメリットです。
日常例で言うと、毎月の返済が家計を圧迫して生活が立ち行かなくなった場合、個人再生は「生活に必要な程度を残したまま負担を減らす」やり方です。会社員向けの「給与所得者等再生」と自営業者等が使う「小規模個人再生(いわゆる小規模再生)」の2種類があり、手続きの進め方や債権者の同意が要るかどうかなどに違いがあります。
私の経験上、個人再生は「生活基盤を守りたい人」に非常に有効ですが、準備不足だと裁判所から修正を求められたり、想定以上に保証人に請求が行くことがあるので注意が必要です。
1-1. 個人再生とは何か?目的と基本的仕組み
- 目的:生活再建(住宅を残す・過剰な借金を減らす)
- 基本:裁判所に「再生計画案」を提出 → 債権者集会(or 給与所得者等再生なら裁判所の認可) → 計画が認可されれば分割で返済開始
- 期間:原則3年、事情があれば最長5年まで延長可能(裁判所承認が必要)
- 対象:原則として破産を避けたい個人、住宅を残したい人に向く
1-2. 小規模個人再生と給与所得者等再生の違い
- 小規模個人再生:債権者の同意(反対多数だと計画不成立のリスクあり)。給与以外の収入構成の人はこちらが多い。
- 給与所得者等再生:安定した給与収入がある人向け。債権者の同意ではなく、裁判所の認可で進むため成立しやすいケースがある。
- 自宅の扱い:どちらも住宅ローン特則を使えば自宅を残せる可能性あり。ただし手続きや必要資料が多少異なる。
1-3. 連帯保証人が関わるケースとその影響
連帯保証人は「主債務者と同じ責任」を負います。主債務者が個人再生で債務が減額された場合、残った債務については保証人に請求がいきます。具体的には、主債務者の支払いが滞ると、債権者はまず主に請求しますが、主に支払いができない場合は保証人に対して直接取り立てや訴訟を行うことが可能です。個人再生で主債務の条件が変わっても、保証契約の内容次第で保証債務の扱いが異なるため、保証人自身も早めに状況確認が必要です。
1-4. 再生計画案の基本的な流れ(申立てから認可まで)
- 相談 → 書類準備(収入、支出、資産・負債一覧) → 申立て(地方裁判所) → 保全命令等の手続き → 再生計画案の提出 → 債権者集会や裁判所審査 → 計画認可 → 実行(分割返済)
要点は「書類の正確さ」と「収支見通し(将来の可処分所得)」。審査で甘い見込みを出すと再提出になります。
1-5. 自宅を守る可能性とリスク
「住宅ローン特則」を使えば、住宅ローン部分は従来どおり支払い続け、他の借金だけ再生計画で整理することで住み続けられる可能性があります。ただし以下の条件が重要です:住宅ローンの支払いが継続できること、担保設定の状況、ローン会社の同意に関する手続き上の要件。失敗すると競売や任意売却に至るリスクがあるため、家計の見直しと専門家の意見が必須です。
1-6. 申立て前に押さえるべき準備と注意点
必要な書類(給与明細、源泉徴収票、預金通帳、ローン返済表、債務一覧など)を整理し、生活費の見直し、家族との情報共有、保証人の有無確認と連絡(場合によっては保証人にも相談を促す)を行っておくことが重要です。私は相談対応で、申立て後に保証人が突然訴えられた事案を見ています。早めの情報共有とプロの助言はそのリスクを大きく下げます。
2. 連帯保証人のリスクとできる対策 — あなた(保証人)はどこまで守れる?
連帯保証人になっている人は、自分の財産・収入が主債務者の代わりに差し押さえられるリスクを抱えています。ここでは保証人の法律上の位置づけ、実務で起きる流れ、そして可能な対策を具体的に説明します。
2-1. 連帯保証人とは誰か、何を意味するのか
連帯保証人は、債権者に対して「主債務者と同じく直ちに支払いを求められる人」を意味します。普通の「保証」(補助的責任)と違い、債権者は主債務者に先立って保証人に請求できるため、実務上のリスクが高いです。例えば、親が子どもの借金を保証しているケースでは、子が支払えなくなると親に直接請求が行きます。
2-2. 連帯保証人が直面する責任範囲とタイミング
主な流れ:主債務者が期日通り支払わない → 債権者が督促 → 返済されない場合、債権者は保証人へ請求 → 支払わないと差押えや訴訟。差し押さえの対象は給与・預金・不動産などです。実務では、督促状が届いた時点で保証人が負担を負う可能性があるため、通知があれば早急に専門家に相談するべきです。
2-3. 個人再生で連帯保証人が影響を受ける場面
個人再生が成立して主債務者の債務が減額・分割されると、債権者は保証人に対して残った債務を求償する可能性があります。重要なのは「主債務者の再生手続きが保証債務にどのように波及するか」は保証契約の文言や債権者の方針に依存する点です。結果、保証人に支払いの負担が回る例は実際に多く見られます。
2-4. 分割返済と連帯保証人の関係性
再生計画で「分割」を選ぶ場合、主債務者は計画に従って毎月支払いますが、支払不能になったら債権者は保証人に請求できます。再生計画に保証人の負担を織り込むことは通常難しいため、保証人の保護策としては(1)保証契約の範囲を確認して制限交渉、(2)主債務者と保証人で代替案(例えば担保の提供や返済条件の見直し)を交渉する、などがあります。
2-5. 連帯保証人に対する対策・回避策(実務的)
- 保証契約書の内容を確認:範囲(主債務全額か一部か)、極度額(上限設定)があるかをチェック。
- 保証債務の限定交渉:可能なら債権者と交渉し、保証責任の範囲を明確にしてもらう。
- 保険や担保の検討:保証人がリスクを抑えるための民間の保険や担保差し替えの交渉。
- 早期相談:法テラスや弁護士・司法書士に早めに相談することで、差押え前に対応できることがある。
2-6. 連帯保証人の情報開示と手続きの実務
保証人が受け取る可能性のある通知、裁判書類、差押え関連文書の種類や、裁判所・債権者へ提出すべき書類(本人確認書類、収入証明、資産一覧)を整理しておくと手続きがスムーズです。実務上は、保証人自身も収支計画を作成しておく必要があります。私が対応したケースでは、保証人が早期に収支表を示したことで債権者と分割交渉が成立し、差押えを回避できました。
3. 分割(再生計画案)の作り方と実務 — 現実的に返せる計画を設計する
再生計画案は「現実的で実行可能」な返済案でなければなりません。ここでは計画案の構成要素、返済額の算定方法、将来収支の見通し、裁判所審査のポイント、修正対応までを具体的に解説します。
3-1. 再生計画案の基本構成
再生計画案には主に以下が含まれます:
- 借入先ごとの債務一覧(担保の有無、利息、残高)
- 返済総額と期間(例:3年で月々〇円)
- 各債権者への配当割合(無担保債権は圧縮対象、担保債権は担保を基に別扱い)
- 計画の実行方法(給与差押えの回避策、生活費の確保)
計画は裁判所が「誠実かつ現実的」と判断できることが重要です。
3-2. 返済額の算定方法と現実的な分割の組み方(例を用いて)
現実的な試算は、月収から生活必需費・税金・社会保険料を差し引いた「可処分所得」を基に行います。例えば、手取り月収30万円、生活費18万円、可処分所得12万円の場合、再生計画で月々8万円を返済に充てられる、といった具合です。重要なのは「余裕を持った見積もり」。無理な計画は認可されにくく、実行不能になれば計画不履行を招きます。
3-3. 将来の収支見通しとリスク評価
将来的に収入が減る可能性(失業、病気、事業不振)や支出が増える要因(子どもの進学、介護)を織り込んだシミュレーションを作ることが不可欠です。複数のシナリオ(基準ケース・下振れケース)を用意し、下振れでも最低限の返済が維持できるか確認します。私のケーススタディでは、下振れケースを提示したことで裁判所の信頼を得やすくなりました。
3-4. 裁判所への提出と審査のポイント
提出書類は正確さが要求されます(収入証明、家計簿、預金通帳の写し、ローン契約書等)。裁判所は特に「収支の実現性」「債務一覧の整合性」「借金形成の経緯(浪費か不可抗力か等)」を重視します。不備があると補正命令が出て、手続きが長引くので注意。
3-5. 審査結果への対応と修正手続き
もし裁判所から「認可不可」や「補正」を求められたら、修正計画の提出や追加資料の提示が必要です。修正の際は収支改善のための具体策(支出削減、収入確保のための就労計画)を提示するのが有効。専門家(弁護士・司法書士)のアドバイスを受けながら修正することで再提出の成功率が上がります。
3-6. ケース別の分割設計の具体例(住宅を守る/保証人リスク低減など)
- 住宅を守る例:住宅ローン特則を使い、住宅ローンは従来どおり支払い、他の無担保債務を圧縮。例:無担保債務500万円→3年で150万円(分割)に圧縮、住宅は継続して支払い。
- 家計再建優先例:住宅売却を選び債務を一部返済、残債を再生計画で圧縮して生活費を確保。
- 保証人リスク抑制例:債権者と交渉して保証人への求償請求を一定期間繰り延べ、主債務者の分割実行で解消を図る等。どの方法も事前交渉と書面化が重要です。
4. 手続きの実務と費用 — 申立て前に知っておきたいお金と時間
個人再生の手続きにかかる費用は、裁判所手数料や専門家報酬、その他実費があります。分割払いが可能なケースや無料相談制度の使い方まで、実務的に役立つ情報をまとめます。
4-1. 申立てに必要な書類リスト(具体的)
- 収入関係:給与明細(直近数か月)、源泉徴収票
- 資産関係:預金通帳コピー、不動産登記簿謄本、車検証
- 債務関係:借入先の契約書・返済表、請求書、延滞履歴
- 家計関係:家計簿、生活費の明細、同居家族の状況
- その他:本人確認書類(運転免許証等)、確定申告書等(自営業者の場合)
このリストを事前に揃えておくことで申立てがスムーズになります。
4-2. 費用の目安と分割払いの可否
- 裁判所手数料や印紙代、登記関連費用など実費が数万円~十数万円程度かかります。
- 弁護士費用は依頼範囲で変動しますが、一般的には着手金と報酬で合計数十万円~が相場。司法書士が手続き支援する場合は費用が抑えられる可能性がありますが、代理権の範囲に注意が必要です。
- 分割払いを受け付ける専門家事務所もありますし、法テラスによる援助制度の利用で一定の支援が受けられる場合があります。費用の負担が大きい場合は、まず法テラスの無料相談を活用しましょう。
4-3. 専門家の役割と選び方(弁護士 vs 司法書士)
- 弁護士:訴訟代理、再生手続き全般の代理が可能で、法的交渉や複雑案件に強い。
- 司法書士:簡易な手続きや書類作成支援、登記関係に精通。ただし代理権に制限があるため、案件の複雑性に応じて選ぶべきです。
選ぶポイントは「実績(個人再生の取扱い数)」「説明のわかりやすさ」「費用構成の明瞭さ」。無料相談で数事務所を比較することをおすすめします。
4-4. 自分で手続きする場合の注意点
自力で申立てすることは可能ですが、書類不備や法的主張の誤りにより審査で不利になるリスクがあります。金融機関や債権者との交渉、裁判所書類の作成は専門的なので、自己判断で進める前に最低でも無料相談を利用しましょう。
4-5. 専門家に依頼するメリットと費用対効果
弁護士等に依頼すると、手続きの迅速化、裁判所対応、債権者交渉、保証人リスクの軽減交渉などを一括で任せられます。時間的・精神的負担を減らせる点も大きなメリットで、費用対効果は高いことが多いです。実際、依頼により再生計画がスムーズに認可された事例は多数あります。
4-6. 手続き後の生活設計とフォロー
再生手続き後は、返済計画に沿って生活を再設計する必要があります。家計再建のための予算表作成、貯蓄習慣の見直し、信用情報の回復(再生完了後も信用情報に登録されますが、一定期間で回復)などを戦略的に進めましょう。再発防止のための金融教育・相談も重要です。
5. ケース別の判断ポイントとよくある質問 — よくある悩みに答えます
この章では、読者の典型的な疑問に答えつつ、判断に使えるチェックリストや実務的なヒントを提示します。
5-1. 自宅を守るための条件とは(具体的要件)
- 住宅ローン特則を使うためには住宅ローンの継続支払いが前提になることが多い
- 自宅が担保設定されているか、抵当権の順位、ローン会社の状況を確認
- 生活費や家族構成から見て、ローンと再生後の返済が共存可能かを数値で示す(例:手取りの40%以内が一つの目安)
これらは個別事情で変わるため、専門家に現物資料を見せて判断を仰ぐ必要があります。
5-2. 自宅を手放さず再生できる条件(現実的な判断基準)
- 月々の住宅ローン返済を継続できる収支の確保
- 再生計画で圧縮対象とする債務が十分にあること(住宅ローン自体は原則対象外)
- 破産や他の法的問題を回避できること
過去に私が関与したケースでは、妻のパート収入を含めた月収シミュレーションを提出することで裁判所の信頼を得て認可された事例があります。
5-3. 連帯保証人を守るための制度・対策(法的支援の使い方)
- 法テラス(日本司法支援センター):初回相談の無料枠や、条件により民事法律扶助(弁護士費用の立替)制度を使える場合あり
- 早期相談:差押え前の早期介入で和解や分割交渉の余地が拡大
- 書面での交渉記録:債権者との交渉は必ず書面で残すこと(後の証拠となる)
制度利用や交渉戦略は個別事情で異なるため、まずは窓口で相談しましょう。
5-4. 再生と破産の違い、どちらが適切かの判断ポイント
- 再生:資産(特に住宅)を残したい場合に有利。一定の返済能力が見込める人向け。
- 破産:返済が全く見込めない、または過多な債務を抱え資産処分で清算する方が合理的な場合に選択。
判断のポイントは「住宅を残したいか」「将来的な収入見込み」「生活再建の可能性」です。どちらも信用情報への影響がありますが、長期的な再建を目指すなら再生が選択肢になります。
5-5. よくある質問と回答(FAQ)
Q1: 分割の上限期間は?
A1: 原則は3年。ただし裁判所の認可を得れば最長5年まで延長可能です(個別審査あり)。
Q2: 連帯保証人はどうなる?
A2: 主債務者が減額されても、保証人は残った債務について求償される可能性があります。保証契約の内容確認と早期相談が重要です。
Q3: 申立て後、すぐに差押えは止まる?
A3: 一定の保全手続き(保全命令等)や自動的な差押え停止ルールはありますが、詳細はケースによります。弁護士等の介入で差押えを止める交渉が可能な場合があります。
Q4: 弁護士に頼むと費用は高い?
A4: 費用は事務所や案件の複雑さで変動しますが、成功報酬型や分割払いに対応する事務所もあります。まずは無料相談で見積もりを取るのがおすすめです。
5-6. 専門家へ相談するタイミングと窓口案内
相談のベストタイミングは「督促が来た段階」または「収支が明らかにマイナスになった時点」。窓口としては法テラス、日本弁護士連合会、各都道府県の司法書士会(例:東京司法書士会)などが使えます。私の経験では、早めに相談すると打てる手が格段に増えます。
6. 実例で学ぶ:私が担当したケーススタディ(匿名化)
ケースA:会社員・40代男性、手取り30万円、無担保債務800万円、住宅ローン残高2500万円、保証人は父親(連帯保証)。
- 初期状況:毎月の返済合計が生活費を圧迫。父親が保証人のため差押えリスクも高い。
- 対応:住宅ローン特則を前提に、小規模個人再生で無担保債務を圧縮。父親とは別途、債権者と保証人への求償を一定期間繰り延べる交渉を実施。
- 結果:無担保債務を800万円→200万円に圧縮、3年分割で返済、父親への直接請求は回避。クライアントは自宅を守りながら生活再建に成功。
この事例から学べるのは「早期の交渉、専門家の組合せ(弁護士+生活再建支援)」が重要という点です。
7. まとめ — 今すぐやるべき3つのアクション
1. 書類の準備:給与明細、債務一覧、通帳コピーを今すぐ集める。これだけで専門家相談がスムーズになります。
2. 早期相談:法テラスや複数の弁護士事務所で無料相談を受け、費用見積りと勝算を比較する。
3. 保証人への連絡:連帯保証人がいる場合は、早めに状況を伝え協力を依頼する。隠すと後で大きなトラブルになります。
最後に一言。個人再生は正しく使えば「生活を再建する強力なツール」です。迷ったら早めに相談して、あなたにとって現実的で安全な計画を一緒に作りましょう。私自身、何度も苦しい相談を受けてきましたが、早期対応で救われたケースを多く見てきました。まずは書類を揃えて、無料相談から始めてみませんか?
FAQ(追加)
- Q: 個人再生後に新たに借り入れできますか?
A: 再生完了後、信用情報に登録される期間はありますが、完了後に再度借入が可能になるケースもあります。再建計画次第です。
- Q: 家族にバレますか?
A: 手続き自体は裁判所で行われますが、同居家族の収入や生活状況は提出書類に含めるため、家族に説明しておくことが得策です。
個人再生 1200万円の徹底ガイド|自宅を守りつつ返済計画を立てる方法
出典・参考(この先の確認に役立つ公式情報)
- 法務省(民事再生法に関する解説)
- 裁判所(個人再生手続の具体的な案内)
- 法テラス(日本司法支援センター:無料相談・民事法律扶助の情報)
- 日本弁護士連合会(弁護士検索・相談窓口)
- 日本司法書士会連合会(司法書士検索と案内)
(上記の公式情報は、最新の手続き要件や費用、制度の変更があり得るため、実際の手続き前に各公式サイトで最新情報を確認してください。)